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ご注意 このコンテンツは2004年から2005年にかけて書かれたものです。その後のオーディオ機器の進歩のため、
記事の内容に今日の状況とは異なる部分があるかもしれません。ご承知ください。

目次

スーパーオーディオCD入門
スーパーオーディオCDの音
マルチチャンネル入門
図説マルチチャンネルの響き

問答24 コンサートタイプ

所長「コンサートタイプのマルチは、コンサート会場のような響きになる。前回のプラネタリウムタイプのように、後ろから楽器が鳴るタイプとはちがうマルチだ」

オーディオ君「だろうな。ベートーヴェンの〈運命〉で、後ろからトロンボーンが鳴ってもおかしいもんな(笑)」

所長「でも、オペラのマルチでは、演出の音をサイドやリアにもってくるものがあるんだよ。ではコンサートタイプのマルチは下図だ。見てくれ」

所長「このタイプは、クラシックに多いんだけど、ポップスやジャズでもライヴ盤はこうだね」

オーディオ君「ライヴ盤ならこうなるのは当然だ」

新入所員「オススメはありますか?」

所長「クラシックならぜったいに新録音のSACDがいい。マルチを前提に録音しているから、空間の広がり方が自然なんだ。ジャズでは『アフロ・ブルー』『マリーナ・ショウ ライヴ・イン・トーキョー』がおススメだ。数あるサラウンド盤のなかでも、とびきりの透きとおるような空間だよ」

オーディオ君「しかし、また同じこと聴くけど、クラシックでマルチが必要なのかね?」

所長「わたしも最初そう思っていた。でも今では180度考えが変わったね。むしろクラシックこそマルチのがいい

オーディオ君「どうしてだい?」

所長「やはり残響音。倍音やら、なんやら詳しいことはわからないが、楽器の音ってコンサート会場の響きで育てられるっていうじゃない? その残響音が広がるのは、臨場感うんぬん以前に、とにかく音楽として聴きやすいよ」

オーディオ君「まあ、今までの2チャンネルステレオは、聴いているとはいえ、音を読む観賞だからな。我慢してたけど、実はブルックナーの交響曲は全曲通して聴くのがつらかった(笑)」

所長「だろ。でもマルチでは体感になる。ストレスなしでリラックスして音楽に浸れるんだよ。ブルックナーの交響曲だって、プレイボタンを押すのが楽しいんだ(笑)」

オーディオ君「ははは」

新入所員「では、最後のマルチのタイプを教えてください」

所長「わーた。ではいよいよ、次で長く続いたこの問答も最後だ」

オーディオ君「ほんとうか?…」

所長「ほんとうだ」