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ファビオ・ルイージ指揮シュターツカペレ・ドレスデン
ブルックナー:交響曲第9番

Hybrid Stereo/Multi-ch DSD Recording
録音2007年5月
国内盤、ソニーミュージック

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普通のプラケースにブックレット。ブックレットには「長年の伝統ーブルックナーとシュターツカペレ・ドレスデン」という解説邦訳。インタビュー「ファビオ・ルイージ ブルックナー第9を語る」の邦訳。マルチは5ch。

未完でありながら、ブルックナーの傑作交響曲

 現在リヒャルト・シュトラウスの管弦楽をソニー・クラシカルに録音中の、ファビオ・ルイージ。新譜はブルックナーの交響曲第9番です。演奏はシュターツカペレ・ドレスデン(かつてのドレスデン宮廷楽団)、創立460周年の歴史あるオーケストラです。

 ブルックナーの交響曲第9番は、作曲家最後の交響曲。最終楽章は未完に終り、現在は第1楽章から第3楽章「アダージョ」までが演奏されますが、幸いにも終楽章を必要としないほど、充実した交響曲となっています。
 ブルックナーというと敬けんな印象ですが、この第9番は、時に官能的な旋律に満たされます。ブルックナーには「ロマンチック」という交響曲がありますが、筆者にはこの第9番のほうが、ロマンチックの極みにも思います。「マーラーは聴くけどブルックナーはまだ」という方には、この9番をオススメしますね。
 でも同じ後期ロマン派といってもマーラーとは正反対の世界がブルックナーです。第3楽章「アダージョ」もマーラーのそれとは大分ちがう。
 ブルックナーの第9番の「アダージョ」は、まるで地球全体が燃え盛るようなフォルテッシモと、野ばらの小道のようなつつましさが同居しております。敬けんでありながら、メラメラと底に流れる情熱も聴きどころでしょう。

最新DSD録音で音響的にブルックナーにせまりましょう

 ブルックナーのSACDは、ヴァント/ベルリン・フィルや朝比奈/大阪フィルらの名演奏も出ていますが、本作の魅力はなんといっても最新録音のDSDレコーディングで録音されていることでしょう。
 特にマルチチャンネルで綺麗に録られているオーケストラ・サウンドは、ヴァント、朝比奈盤にはない魅力です。
 ブルックナーの、スペースをとった小編成の音から、広大に膨れ上がるフォルテッシモ(まるでオーケストラのオルガン!)まで、容量のある空間で響きわたります。
 もちろんドイツの伝統ある、いぶし銀(という批評も古いかもしれませんが)のシュターツカペレ・ドレスデンの音もいいです。

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ファビオ・ルイージのSACD
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2008.12.25