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LP
セルジュ・チェリビダッケ、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団 他
ザ・ミュンヘン・イヤーズ

ザ・ミュンヘン・イヤーズ<限定盤>
The Munich Years
セルジュ・チェリビダッケ
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

CD 49枚組
Warner Classics

2018年発売

Tower Records | Amazon

旧EMIから発売のチェリビダッケとミュンヘン・フィルとのボックス

このボックスには旧EMIから発売されたライヴ演奏をCD48枚に収録している。ボーナスディスクが1枚付いて、ベルリン・フィルとの1948年録音(モノラル)でプロコフィエフ:交響曲第1番「古典」が収録されている。

このボックスが発売になったのが2018年。今日までコツコツと聴いてきた。

演奏は1979年から1996年のライヴ収録であるが、CDの音質はクリアで伸びやかである。ホールトーンを適度に含んだ聴きやすい音。普段はSACDを聴いている筆者もCDの音質に不満はなかった。というよりも「いい音のCDを聴く楽しさ」を感じたくらい。

不思議なもので、このCDに対しては「SACD化されたら、もっといい音だろうな」というように思わなかった。それよりもCDはこのままで、もっとハイエンドで聴いてみたい。そんな欲望ばかり浮かんでしまった(笑)

ハイエンドなら、どんな音になるだろう。筆者の夢はCHORDのDAコンバーターで聴くことである。DAVEは無理としてもDAC64なら……。しかし中古価格もまだ高価なので夢はかないそうもないが。

このボックスにはハイドンからショスタコーヴィチまで交響曲や管弦楽曲が収録されている。最後の方のディスクはバッハをはじめとする声楽曲が収録されている。どの演奏を聴いても興味深い。

ライヴ音源なのでたいがい拍手から始まる。ミュンヘン・フィルとのCDは48枚だから、48回コンサートに来たような気分だ。

チェリビダッケと言えば、どうしてもテンポの話になる。

本当は遅いテンポの中での音楽性の素晴らしさを伝えたいのだが、それを言葉で伝えるのは難しいので、ここではテンポのことだけ書いておく。

どの曲もたいがい遅い。どれも感銘を受ける演奏である。しかし中には「やっぱり遅いかなあ」と思うものも正直あった。例えばチャイコフスキーの交響曲とか。

しかしそれは現在の印象に過ぎない。年月が昔聴いた時の印象を変えたのなら、この先の年月でまた変わることもありうる。チャイコフスキーの印象もまた変わるかもしれぬ。

有名な小説が読むたびに違う印象を与え、それが読書の喜びとなるのように、チェリビダッケの演奏も聴くたびに印象が変わり、それが音楽の真の喜びとなるだろう。そんな貴重な演奏が収録されているボックスである。

2020年5月14日

ザ・ミュンヘン・イヤーズ<限定盤>
The Munich Years
セルジュ・チェリビダッケ
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

CD 49枚組
Warner Classics

2018年発売

Tower Records | Amazon

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