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フルトヴェングラー&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
コンプリート RIAS レコーディングズ [12CDs + BonusCD]

ディスク
Wilhelm Furtwangler
The Complete RIAS Recordings

MONO
輸入盤 Audite

Amazon

アナログレコードのセットほどではないものの、CDボックスもそれなりの重さ。ブックレットにはドイツ語のほかに英語でも、フルトヴェングラーの戦後演奏の解説と、CD制作者のテクニカルノートがかなり長く書いてある。

収録曲

Disk1
ベートーヴェン 「田園」 「運命」
Disk2
メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 vnメニューイン
バッハ:管弦楽組曲 第3番
Disk3
ブラームス:交響曲 第4番
シューベルト: 「未完成」
Disk4
ブルックナー:交響曲 第8番
Disk5
シューマン:マンフレッド序曲
ブラームス:交響曲 第3番
フォルトナー:ヴァイオリン協奏曲
Disk6
ワーグナー:ジークフリートの葬送行進曲
「ニュルンベルクのマイスタージンガー」~第1幕前奏曲
ヘンデル:合奏協奏曲Op.6-10
ブラームス: ハイドンの主題による変奏曲
ヒンデミット:管弦楽のための協奏曲 Op.38
Disk7
ベートーヴェン:「英雄」
グルック: 「アルチェステ」 序曲
ヘンデル:合奏協奏曲 Op.6-5
Disk8
ウェーバー:「魔弾の射手」 序曲
ヒンデミット:交響曲 世界の調和
Disk9
ベートーヴェン:「英雄」
シューベルト:「ロザムンデ」 序曲
ブラッハー:管弦楽のための協奏的音楽 Op.10
Disk10
シューベルト 「未完成」 「グレート」
Disk11
ブラームス:交響曲 第3番
R・シュトラウス:「ドン・ファン」
ワーグナー: 「トリスタンとイゾルデ」前奏曲
Disk12
ベートーヴェン「田園」「運命」
Disk13(ボーナスCD)
フルトヴェングラー指揮について語る。 ベルリン高等音楽院でのセミナー; ヴェルナー・エックと彼の学生たちによるフルトヴェングラーへのインタビュー

RIAS録音をリマスターしてセットにしたボックス

 RIAS(リアス)とは旧西ベルリンのアメリカ軍占領地区放送局の略称。本作はRIASが録音したフルトヴェングラーとベルリン・フィルの全演奏を収録したもの。
 CDは、ほぼ年代順に収録。フルトヴェングラーが戦後初めてベルリン・フィルを指揮した1947年5月25日の、ベートーヴェンの「田園」「運命」から始まり、数々の演奏が収録されています。

オリジナル・マスターテープからリマスタリングされたCD

B0024QEZG8
コンパクトに収められたボックス。CDは厚紙の袋に入っている。

 マスタリングは、通常のテープスピード38cm/sよりも早い、78cm/sで録音されているオリジナル・マスターテープからリマスターされています。
 まずヒスノイズがほとんど聞えないのにビックリ。それがいいとは限りませんが、聴きやすい音になっているのは間違いありません。
 のちに同じマスターからのアナログ・レコードのBOXセットを聴いた時には、さすがにアナログの方がいい音と思いましたが、CDにしてはいい音ではないかと思います。

 CD6。1949年のワーグナー「〈神々の黄昏〉からジークフリートの葬送行進曲」と「マイスタージンガー前奏曲」。
 曲が始まる前は、静寂で観客も静か。ヒスノイズがないので、再生しているのか、プレーヤーを確認したくらいです。ダイナミックレンジも広い。
 ワグナーのあとは、ヘンデルの「合奏協奏曲Op.6 No.10」(1950年)。 荘厳な序曲、ほのぼのしたエア。 ベートーヴェンやブラームスとはちがう、リラックスしたフルトヴェングラーを感じました。

フルトヴェングラーの戦後を、一緒に過ごせるボックス

 CD7はベートーヴェンの「英雄」(1950年)、グルックの「アルチェステ」序曲(1951年)、ヘンデルの「合奏協奏曲Op.6 No.5」(1954年)を収録。
 1950年代ともなると、音質も大分良くなっているのが分かります。
 ここでもヒスノイズは、ほとんどありません。 実際、音が出てしまうと、もうフルトヴェングラーの世界に入ってしまいます。あいかわらずグルックやヘンデルでも聴かせてくれます。

 CD11まで来ました。1954年4月27日のライヴを収録。ブラームスの交響曲3番、R.シュトラウス「ドンファン」、ワーグナー「トリスタンとイゾルデ 前奏曲と愛の死」というラインナップです。
 1954年録音ともなると、すこぶるいい音です(フルトヴェングラーにしては、ということですが)。50年代に入り、録音技術が進歩してきたのでしょう。

 最後のCD12は、1954年5月23日の録音で「田園」と「運命」。偶然なのか復帰コンサートのCD1と同じ演目。
 そしてこの年、フルトヴェングラーはこの世を去ります。
 このCDボックスを聴き通すのは長い時間を必要としますが、フルトヴェングラーの戦後を一緒に過ごしたような感じがしたのでした。

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Amazonでの表示はブックレットの写真。国内盤付属のパンプレット(レプリカ)などは付いていません。
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2012.1.8