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S
フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管、フラグスタート(S)
ワーグナー:管弦楽曲集 第1集

ディスク

Furtwángler
Furtwángler conducts WAGNER I
MONO
国内盤 EMI Japan
SACDハイブリッド

Amazon ¥3,300

二つ折りデジパック。ブックレットにはライナーと曲解説。歌詞は原語、日本語とも載っておらず。

収録曲と録音
1「タンホイザー」序曲 52年
2「ローエングリン」前奏曲  54年
3「ワルキューレの騎行」 49年
4「神々の黄昏」夜明けとジークフリートのラインの旅 54年
5「同」ジークフリートの葬送行進曲 54年
6「同」ブリュンヒルデの自己犠牲 52年

演奏 
1〜5、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
6はフィルハーモニア管弦楽団、独唱、キルステン・フラグスタート

ワーグナーの序曲、フラグスタートの歌う「ブリュンヒルデの自己犠牲」など収録

 このSACDには、ワーグナーの序曲、前奏曲と『指環』から4曲が収められています。演奏はウィーン・フィル。「ブリュンヒルデの自己犠牲」は、キルステン・フラグスタートが独唱で、これだけフィルハーモニア管弦楽団になります。

 そもそも、ここに収められた「夜明けとジークフリートのラインの旅」「ジークフリートの葬送行進曲」「ブリュンヒルデの自己犠牲」は、モノラル専用カートリッジを使用して、輸入盤アナログ・レコードを愛聴していました。

 しかしレコードの音は、それなりにいいのですが、どうも音がぼやけていました(ダンゴ状)。
 フラグスタートの声にも力を感じません。ピークを過ぎた年齢なので、こんなものか、と思っていました。

 そこに最近のフルトヴェングラーのSACD。
 オーケストラの音が立ち、クリアになっている。『トリスタンとイゾルデ』SACDでも、フラグスタートの声は明晰でした。
 「あのSACDの音が忘れられない。このレコードも、SACDならクリアになるのではないか!?」
 そう思って、本SACDを買ったのでした。

アナログ・レコードから、SACDへ引っ越しの一枚

 結果は、予想どおり。アナログ・レコードとは全然違う、明快に分離され、厚みのある音が聴けました。
 フラグスタートは、張りと深みのある声に。「実際は、こんな声で歌っていたのか」と驚きました。これなら往年の歌唱を十二分に伝えてくれます。
 これはアナログ・レコードから、SACDへ引っ越しの一枚になるでしょう。レコードには収録されていなかった「タンホイザー」「ローエングリン」「ワルキューレの騎行」も入っているので、お得でもあるのです。

よく鳴るモノラル・サウンド、うっとりする演奏

 このSACDでは、フラグスタートの声だけでなく、それ以上にオーケストラが大変によく鳴ってくれて、ちょっとうっとりするような、モノラル・サウンドだと思います(ただし49年録音の「ワルキューレの騎行」だけは、ワンランク落ちますが)。
 金管のダイナミックレンジは優秀だし、木管(オーボエ)もほかのフルトヴェングラーのSACDより、柔らかいニュアンスを出しているように感じました。
 「ローエングリン」序曲は、冒頭の霧のような弦楽が絶品でしょう。「ジークフリートの葬送行進曲」では、ティンパニの粒だちの良さを感じました。

 音だけでなく、ワグナーとあって、フルトヴェングラーの濃密な演奏が堪能できると思います。
 特に「ブリュンヒルデの自己犠牲」では、フラグスタートが歌い切ったあとの、ドラマチックな音の渦。クライマックスの〈愛の救済の動機〉のメロディに、恍惚としてしまうのでした。

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2011.10.11