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ノット指揮 ストラヴィンスキー:〈春の祭典〉〈3楽章の交響曲〉

Jonathan Nott、Bamberger Symphoniker
Le Sacre Du Printemps / Symphony in 3 Movements
Hybrid Stereo/Multi-ch
輸入盤、Tudor

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〈3楽章の交響曲〉で躍動感あふれるストラヴィンスキーふたたび

 ノット指揮の、ストラヴィンスキーの〈春の祭典〉と〈3楽章の交響曲〉のSACDです。SACDで〈春の祭典〉は珍しいものではないですが、同時収録の〈3楽章の交響曲〉が好きなのでとりあげました。

 〈3楽章の交響曲〉はストラヴィンスキーが戦争を逃れてアメリカ(ハリウッド)に渡った時期の作品です。
 初演は1946年。第二次世界大戦の辛い時期もこの曲に反映しているようですが、曲自体は、ストラヴィンスキー初期を思わせるハツラツとしたものです。「ペトルーシュカ」のようにピアノを伴う交響曲で、冒頭の楽章、このピアノがまたカッコいいのです。その躍動感に興奮します。

 この時期のストラヴィンスキーは「新古典主義」の真っ最中で、ヨーロッパでは不人気でしたが、ひさびさに〈3楽章の交響曲〉で「昔のストラヴィンスキーが戻ってきた」と見直されたとか。
 自分は「新古典主義」のストラヴィンスキーも大好きですので、まあ、それはどうでもいいですが、それでも〈3楽章の交響曲〉のカッコ良さは、チェックしておいてもいいと思いますヨ。
 SACDで〈3楽章の交響曲〉はめずらしいので、取り上げた次第です。もちろんメインの〈春の祭典〉は、あらためて書くまでもなく名曲です。

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2008.9.20