リチャード・エガー(指揮、オルガン、チェンバロ)&エンシェント室内管弦楽団 オルガン協奏曲集作品7、〈カッコウとナイチンゲール〉他 |
三つ折りのデジパックにSACDを2枚収録。ブックレットにはリチャード・エガーのライナー「And He shall Regin」(英独仏)。ジャケットのようなカラー風景画写真が4点。AAMのメンバー表と写真。 DISC1 オルガン |
ヘンデル最後の出版作品、Op.7を中心にした、2枚組SACDヘンデルには作曲家の死後整理されたHWV番号がありますが、それとは別に、出版された作品番号(Op.)を持つ協奏曲集があります。本作はその作品7オルガン協奏曲集です。 ディスク1には、Op.7の最初の4曲、オルガン協奏曲No.1〜No.4(それぞれ4楽章か、5楽章)を収録。 懐かしの古楽オーケストラ、AAMをSACDで聴く 演奏は懐かしや、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック(以下AAM)。70年代末から80年代にかけて、大活躍した古楽オーケストラです。クリストファー・ホグウッドのもと、モーツァルトの交響曲全集で、商業的に成功した初の古楽器オーケストラでした。 即興演奏を取り入れたオルガンは、可愛らしい音色オルガンGoetze & Gwynn(1998)。ストップを駆使して、色々な音をだす。詳しくはこちら。 オルガン協奏曲ということで、バッハのオルガン曲ような、終始、荘厳な響きを予想したのですが、この協奏曲では、雄大な音から可愛らしい音まで、いろいろな音を出します。 ディスク2では、チェンバロ独奏曲が3曲収録され気分転換。 SACDの音 アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックの、相変わらず、シャンシャンと金属的な音は、昔のホグウッド指揮の『水上の音楽』のレコードを思い出しました。SACDではその金属的な音も、しなやかで繊細な感じがして心地良いです。 サラウンドは、教会のような深い残響音ではなく、前方の音を豊かに広げる感じ。広々と澄み渡った音空間です。ちょっと高さは感じるかもしれません。 エガー&AAMのヘンデル:オルガン協奏曲のSACD
2012.7.10
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