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マレク・ヤノフスキ指揮ベルリン放送交響楽団
ワーグナー:ニーベンルングの指環〈神々の黄昏〉全曲

ディスク
Richard Wagner
Götterdämmerung

Marek Janowski
Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin

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録音2013年3月15日、
ベルリン、フィルハーモニーでの演奏会形式のライヴ
輸入盤
PENTATONE
SACDハイブリッド4枚組
ブックレットには独歌詞と英語訳、解説。

ランス・ライアン(ジークフリート)
ペトラ・ラング(ブリュンヒルデ)
マッティ・サルミネン(ハーゲン)
マルクス・ブリュック(グンター)

マルチチャンネルで聴く〈神々の黄昏〉

 高音質で有名なペンタトーンの「ワーグナー・エディション」、四部作〈ニーベルングの指環〉の最後となる楽劇〈神々の黄昏〉です。これはベルリン・フィルの本拠地フィルハーモニーでの演奏会形式のライヴ録音。オーケストラはベルリン放送交響楽団。SACDハイブリッド4枚組で、マルチチャンネルも収録。

 マルチチャンネルを最初に聴いた感じでは、ちょっと2chのような音場があらわれます。
 しかし、そこはサラウンド。音の広がりが途切れることなく、自分の横、背面に流れていく。他のレビューでも書いておりますが、クラシックを聴くのに、本当に自然な音場です。

 マルチチャンネルはフィルハーモニーでの収録を思わせる響きを再現していますが、残響は深くなく、これもまたナチュラルな響きだと思います。2chよりも前方の奥行き感があるので、ジークフリートの角笛など、舞台裏で鳴っている音の再現性もリアルです。

高音質空間でワーグナーの管弦楽に聴き惚れる

 歌手の場所はいろいろですが、中央で歌う場合はセンタースピーカーが割当られているせいか、管弦楽と溶け込みながらも、しっかりとナマナマしさを維持しているようにも思いました。センタースピーカーは、なるべく左右のスピーカーと同クラスを用意したいところ。

 声楽陣はジークフリートがどこか軽妙(?)に思えるところが、気になりましたが、逆に言えば明るい歌声なわけで、これは個人的な好みでしょう。

 第2幕で「指環」において初めて登場する合唱も、綺麗にリスニング・ルームに広がるし、ワーグナー・チューバでしょうか、異質なラッパ音が不気味に立ち上る箇所も聴き所でしょう。

 そもそもは、最後の「ブリュンヒルデの自己犠牲」などを楽しみにしていたのですが、こういう音質空間だと、退屈と思われていたつなぎのシーンなども、ワーグナーの管弦楽に聴き惚れてしまうことが多かったです。

 SACDラボ♪♪としては、「極上の再生空間による〈神々の黄昏〉」を聴きたくてこのSACDを購入したのですが、その希望はかなえられたと思います。
 〈神々の黄昏〉にはショルティ盤やベーム盤など、歴史的歌手のレコードが存在しますが、それはそれで、そちらに任せるとして、オーディオ好きとしては、「SACD」「サラウンド」「フィルハーモニーでの演奏会形式のライヴ」など、音質的に特筆すべきポイントが多く(もちろん演奏も満足で)、コレクションに加えてよかったディスクでした。
 このSACDの響きを聴くと、このシリーズで他のタイトルも揃えたくなるのでした。

B00CZ9CLHO
Gotterdammerung

2015.12.29