JAZZ AT THE PAWNSHOP VOL.1
(輸入盤)
録音1976年12月6-7日。
ストックホルム。Stampen jazz club。
HMV
Recording engineer:Gert Palmcrontz.
Arne Domnerus,A.Sax,Clarinet.
Bengt Hallberg,Piano.
Lars Erstrand,Vibes.
Georg Riedel, Bass.
Egil Johansen, Drums.
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旅行者として、ストックホルムの一夜を過ごしているようなアルバム
1976年、スウェーデンはストックホルムのジャズ・クラブでのライヴ録音。当時LPで発売されたもののSACD/CDハイブリッド化です。
スウェーデンのジャズも結構盛んみたいですが、ここでもアルト・サックス、クラリネット持ち替えのArne Domnerus、ヴィブラフォンのLars Erstrandがいい演奏しています。
英文解説を読む。
小さなクラブ。店内に設けられた、グランド・ピアノ以外はバンドメンバーがやっと上がれる小ステージ。
そこにレコーディング・エンジニアのGert Palmcrantzがマイクロフォンを設置して、ライヴ録音しました。お客さんの声、グラスの音などが一緒に収録されていて、クラブの雰囲気が伝わります。
こう書くとビル・エヴァンスの『ワルツ・フォー・デビー』を思い出しますが、『ワルツ・フォー・デビー』ではお客さんが、バンドに興味なさそうなクールな姿勢ですが、こちらは、お客さんに熱気があります。バンドと一体になったお客さんの姿が目に見えるようです。
アットホーム。
これこそ、このSACDの一番の味わいじゃないかな。まるで自分が旅行者として、ストックホルムの一夜を過ごしているような感じがします。
もちろん演奏もいいです。
「クラリネットとヴィブラフォン? オーソドックスだなあ」
最初は物足りなく思っていたのですが、聴きこむうちに好きになってきました。1曲目「Limehouse Blues」では終わりそうで終わらないエンディングに、お客も大喜び。ユーモアもあるのです。
もともとはオーディオ的にも人気のLPだったとか
もともと、この『Jazz at the Pawnshop Vol.1』はLP発売当時から、ジャズのアルバムで有名なものだったらしいです。またオーディオ的にも、高く評価されていたらしいですね。
SACDステレオでのオリジナルでの再生は、前述のように、Gert Palmcrantzのマイクセッティングの巧みさが生きて、とてもいい雰囲気です。
マルチチャンネル(4.0ch)も収録されていますが、マルチといっても会場をリアルに再現するサラウンドではないです。音響処理によるサラウンドですね。
推測ですが、少ないマイクでの録音でしたから(それがこのアルバムの良さであるが!)サラウンドにまわすトラックがなかったのではないでしょうか?
なお『Jazz at the Pawnshop Vol.2』というのもでているらしくVol.1とVol.2をワンパッケージにしたSACDも海外では発売されているみたいです。
HMV
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2005.9.1
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