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ザ・グレイト・ジャズ・トリオ
July 5th / July 6th ライヴ・アット・バードランド・ニューヨーク

THE GREAT JAZZ TRIO
JJuly 5th
The Great Jazz Trio Live at Birdland N.Y.

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THE GREAT JAZZ TRIO
July 6th
The Great Jazz Trio Live at Birdland N.Y.

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国内盤、紙ジャケ仕様
Eighty-Eight's
2007年7月5日、6日、ニューヨーク、バードランドにてライヴ録音
ハンク・ジョーンズ (piano)
ジョン・パティトゥッチ (bass)
オマー・ハキム (drums)

ニューヨーク、バードランドでのライヴ録音を2枚同時に発売

 ハンク・ジョーンズひきいるザ・グレイト・ジャズ・トリオの、2007年7月、ニューヨークの名門クラブ、バードランドにおけるライヴ・アルバムです。
 アルバムタイトルが日付を表していて、例えれば、5日がジャズ・スタンダード・ナイトとすれば、6日はファンキー・ナイトということらしい。
 2枚同時発売。リリースは高音質ジャズでおなじみのEighty-Eight'sレーベル。見開き紙ジャケは、毎度のことながらとても綺麗です。

DSDレコーディングの高音質ライヴ空間

 さっそくマルチチャンネルで聴いてみました。
 前方にトリオ演奏、後ろに拍手が広がる。リスナーの位置は、ちょうどジャケット奥に写るテーブルあたりの感覚だろうか。
 空間は澄み渡っていて、拍手がないときは、ほとんどフロントだけになる。ステレオ再生と思えるほどだが、フロントの空間は深みがあると思う。
 サラウンドの広さはバードランドのちょうどいい親密な空間。拍手から察するに客層もなんとなく上品に思われる。
 しかし演奏は熱いアンサンブルであります。
 特に「そんなの関係ねー」とばかりの(笑)、ロック、フュージョン系ドラマー、オマー・ハキムの「暴れん坊ぶり」が楽しいです。
 ハンク・ジョーンズの、時にオーソドックスなピアノプレイには、ちょうど良いスパイスのようで、トリオとしてスリリングな演奏になっていると思います。
 しかしこのSACD、ベースのパティトゥッチが一番の聴き物かもしれない。
 特にベースソロで、センター・スピーカーから、ほとんどダイレクトに飛び出してくる音。スピーカーの箱がまるでベースになったように鳴ってくれます。ベース・ファンの方にはそこがこたえられないかも。
 24ch、DSDレコーディングのこのライヴ盤は、高音質と臨場感の両立したSACDであると思いました。やはり最新録音のマルチチャンネルはいいです。ブックレットには、プロデューサー伊藤八十八氏のライナーと曲目解説がある。

2007.12.19