THE DAVE BRUBECK QUARTET
TIME OUT
1959年録音
国内盤、ソニーミュージック
SACD専用ディスクです。
Amazon(国内盤)
Amazon(輸入盤)
なお輸入盤『TIME OUT』(COLOMBIA)は、SACD/CDハイブリッド仕様、SACDマルチチャンネルも収録している。
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高音質でふたたび「テイク・ファイブ」…以外もイイノダ
ポール・デズモンドの、独特のアルト・サックスが奏でる5/4拍子の「テイク・ファイブ」。これほどポピュラーなジャズの曲はないでしょう。『タイム・アウト!』はその「テイク・ファイブ」を収録、ジャズの名盤の一枚です。
いわゆるウエスト・コースト・ジャズの一枚なのですが、聴いてみると、ウエスト・コースト・ジャズの枠からもはずれているような、不思議な新鮮さに驚かされます。
サウンド的には1959年当時のモダン・ジャズでありますが、気分的にはフュージョンのさきがけのような印象さえ受けました。
彼らの演奏、「テイク・ファイブ」からは軽めのイージーリスニング・ジャズと思いがちですが、アルバム全体を通して聴くと、インテリな反ジャズ路線(?)という、筋を通した作品になっていると思います。
特に、ポール・デズモンド。
今まで「テイク・ファイブ」で聴く、ポール・デズモンドのアルト・サックスの音色は正直、あまり好きではありませんでしたが、このカルテットの“様式”のなかでは、とても良いと思いました。思わず再評価してしまいます。
もちろんデイブ・ブルーベックのピアノも同じくらい良いです。ジョー・モレロのドラムも素晴らしい。
たくさんの曲が変拍子で書かれているが、どれもジャズとして親しみやすい。当時、レコードが大ヒットしたことからも、沢山のリスナーに受け入れられてきたことがわかります。結構、どんなときにでも聴けそうなアルバムです。
音は、ピアノ、ドラム、ベースとも骨太で、各音のまわりの空間の存在も感じられていい。
Amazon(国内盤)
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2007.1.30
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