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アントニオ・カルロス・ジョビン  イパネマの娘


ANTONIO CARLOS JOBIM
THE COMPOSER OF DESAPINADO, PLAYS
Hybrid Stereo/Multi-ch
録音1963年、ニューヨーク
国内盤、ヴァーヴ

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普通のプラケースにペラ2つ折のブックレット。日本語解説は6折りの1枚紙。ドン・セルリのオリジナル解説の日本語訳、オノ・セイゲン氏の簡単なライナーを掲載。
ピクチャー・ディスクはヴァーヴのオリジナルレーベルデザイン。

瑞々しい音。ボサ・ノヴァのリズムが心地よく脳を刻む

 60年代に“ニューリズム”として大人気となったボサ・ノヴァ。本作はボサ・ノヴァの帝王アントニオ・カルロス・ジョビンの自作自演集。60年代の名盤です。
 プレイボタンを押すと「イパネマの娘」。そのあとも「平和な愛」「おいしい水」とタイトルは知らなくても“耳にしたことがある”曲だらけです。さらに有名な「ワン・ノート・サンバ」「コルコヴァード」「デザフィナード」も収録。ボサ・ノヴァの名曲がこの1枚で堪能できてしまいますね。
 それにしてもボサ・ノヴァのリズムは、ほんとうにカッコいいです。またジョビンの弾くピアノもいい。ワントーンでポツリポツリとメロディーを刻んでいくだけなのですが、味わいがあります。
 そんなリズムとメロディーを支えるのが、クラウス・オガーマンのオーケストラアレンジです。忍び寄るストリングス、管楽器のサポートは、これまたボサ・ノヴァの代名詞。カッコイイと思います。
 SACDの音はとても瑞々しく伸びやかです。上質に再生されたアナログレコードのようです。
 ですから、清涼飲料水みたいなボサ・ノヴァ独特のリズムが、とても心地よく、そしてやわらかく脳を刻んでくれます。
 本SACDはニュージャージーのテープ倉庫に保管されていたオリジナル・マスターテープから、オノ・セイゲン氏が1-bit/DSDリマスタリング。〈ヴァーヴ生誕60周年記念企画〉でリリースされたSACD10作のひとつです。他のタイトルは下をご覧ください。

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2009.6.13