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渋さ知らズ 渋響(しぶき)

Hybrid DSD Recording
国内盤、エイベックス

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あふれんばかりの音の洪水

 渋さ知らズ、というバンドは初めて聴きました。
 のっけから、あふれんばかりの音の洪水。ホーンセクションその他、メンバーが多いから「ごった煮の音の壁」という感じ。
 それでも混沌をうまく交通整理しているアレンジなので、音楽としてはキチンと構築されていると思いました。
 日本の「祭りでぇ~!」という土着的ノリとフリー・ジャズ、ロック、ファンクをブレンドした感じでしょうか。こういうのが外国では結構ウケるかもしれませんね。西洋のスマートな後追いよりは、新宿や秋葉原の喧騒にも似た音楽は、インターナショナルな場ではインパクトがあると思う。
 SACDの高音質では、迫力がありながらも、しっとりしたところあるから、うるさく感じず聴きやすいと思う。
 それでもこの大量の音群は、SACDステレオでも一杯一杯という感じだ。20人以上もいる楽器が「飛び出してぇー、せまいぃー!」と言わん限りに鳴っている。できればマルチチャンネルで、サラウンドの場を与えてやってほしかった気がするが、反面、ステレオだからこそ、この音のパワーを満喫できるのかもしれない。
 あと、しっとりしたスローナンバーも含まれております。こちらはもちろん一人一人が芸達者なところを見せてくれる。

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2008.10.16