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フラワーカンパニーズ  チェスト! チェスト! チェスト!


Flower Companyz
Chesto! Chesto! Chesto!

2010年11月発売
国内盤、ソニーミュージック

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普通のプラケースにブックレット。ブックレットには歌詞とメンバーの写真。

ベテラン・ロックバンド、“フラカン”の最新アルバム

 フラワーカンパニーズは、名古屋で生まれたバンド。今年で結成21周年、そのあいだ“日本一のライヴバンド”として、メンバー変更もなく活動してきました。
 この『チェスト! チェスト! チェスト!』は、そんな彼らの13作目となる最新アルバムです。
 フラワーカンパニーズというと、ライヴでは熱いヴォーカルと、ヘヴィなバンド・サウンドですが、CDでは、ピアノや時にストリングスも加え、ソフィスケイトされたサウンドに仕上がっています。
 一曲目「感情七号線」から、僕の世代にはビートルズを思わせるビートリー・サウンド。哀愁のあるサビ部分が心をうちます。
 続く「元少年の歌」は角川映画『誘拐ラブソディー』の主題歌になった曲ですが、これもメロディがいい。
 他にも「最低気温」はキュートなポップ・ソング、 「夏の空」は〈男、夢、青春、大人ってなんだっけ?〉と、人生に思いをはせる、ほろ苦いスウィート・ソング。他にも「M.R.I」「雲の形」は、メロディーメイカーの才能を伺わせます。

日本人としての歌詞への共感、洋楽ロックへの共感

 歌詞は、どれも日常生活、青春、そして大人になる上での葛藤、などを、さっぱりと歌います。
 それは“日本人ならではの”という感情ですが、一方で、バンド・サウンドは、ビートルズからオアシスまで通じる“ブリティッシュ・ロック”を強く感じます。日本語がロックにうまく載っている気がします。
 日本人としての共感と、洋楽ロック好きの共感。
 『チェスト! チェスト! チェスト!』は、フラカンと同世代だけでなく、フラカンのライヴに通っている若い世代、また(僕のような)一まわり上の70年代ポップス世代にもジンとくる、歌詞とメロディに溢れています。CDです。

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2010.12.9