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平井堅
THE CHANGING SAME


Ken Hirai
The Changing Same
Stereo/Multi-ch
国内盤、DefSTAR RECORDS
SACD専用ディスク

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普通のプラケースにブックレット。プラケースは透明のケースに入っている。ブックレットには歌詞と平井堅のイメージ写真。

平井堅のサード・アルバム、2chステレオは前方から広がる音

 『ザ・チェンジング・セイム』は2000年発表の、平井堅のサードアルバム。SACDは2001年に発売。まだハイブリッド盤というものがあらわれる前の時期ですので、SACD専用ディスクです。

 本作は、平井堅を一躍有名にしたヒットシングル「楽園」を収録。ほかに「Why」「Love Love Love」といったシングルも収録。

 サウンドは当時のR&Bらしい音。
 大きなくくりで言えば、ケミストリーやMisiaのような、ブラック系のサウンドで、「日本のポップスも、アチラぽくなったものだ!」と感嘆してしまう、あの2000年代のR&Bの音であります。

 ただこのSACDが違うのは、音が厚く、広がりがあること。
 いくらSACDで聴いても、ややペタっとした音になりがちのR&Bがあるものですが、このSACDは前方からこちらに、とても豊かに広がるのです。

 とくにトラック6のインスト「Interlude -BRIGHTEN UP-」などは、2chステレオなのに「サラウンド成分を入れているのではないか?」と疑りたくなります。前方からこちらに向かってくる音に、すごく浮遊感があるものですから。

 そんななか、平井堅のヴォーカルにはリヴァーヴ系がかかっておらず、ほとんどデッドな状態であらわれます。
 その分、生々しい声が目の前にあらわれます。トラック2「Love Love Love」の最初の1人での歌い出しなど、SACDの音の良さを堪能できるところでしょう。

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平井堅のSACD
平井堅/gaining through losing Stereo/Multi-ch
SACD専用ディスク。2001年発売。
2012.3.2