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山下達郎
Ray Of Hope(アナログLP)

ディスク
Tatsuro Yamashita
Ray Of Hope

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2011年作品
アナログ・レコード2枚組

DISK1 SIDE A
希望という名の光(Prelude)
NEVER GROW OLD
希望という名の光
街物語

DISK1 SIDE B
プロポーズ
僕らの夏の夢
俺の空

DISK2 SIDE A
ずっと一緒さ
HAPPY GATHERING DAY
いのちの最後のひとしずく

DISK2 SIDE B
MY MORNING PRAYER
愛してるって言えなくたって
バラ色の人生~ラヴィアンローズ
希望という名の光(Postlude)


ジャケットは見開き。LPは重量盤。あと歌詞シート。

アナログLPは2枚組4面で、区切りよく聴ける

 本作は、山下達郎の2011年作品『レイ・オブ・ホープ』のアナログLPです。もちろん重量盤ですので厚いレコードです。
 収録時間は57分と今時では短めですが、LPでは2枚組なっています。各面が3曲〜4曲という少なさ。
 しかしその分、カッティングに余裕があるのでオーディオ・マニアとしては大歓迎です。

 4面になったことで、とても「区切りよく」聴くことができるようになったのも利点です。
 各面の1曲目は、「希望という名の光」、「プロポーズ」、「ずっと一緒さ」、「My Morning Prayer」。
 針を落とすごとに、気分を入れ替えて聴くことができます。
 この歯切れ良さが、続く2曲目、3曲目もひきたてるわけで、たとえば往年の達郎ファンには、少々甘く思えるバラードも、新鮮な気分の持続した状態で聴くと、「実は名曲」だと感じることになります。

作品に憧憬をもつアナログLPで、名作と感じる

 音質も、さすがアナログと思わせるものした。
 本作は打ち込み系も多いのですが、楽器音自体の硬質感はともかく、オーディオの音自体はやわらかい、厚みのある音でした。時代が変わり音楽が変化しても、「アナログを聴く心地よさ」は普遍的であります。

 CD以降のデジタル・ソフトでは、知らず知らず、音楽を消費物としてあつかってしまいがちですが、アナログLPで聴いていると、中学生や高校生の頃のように、作品に対して憧憬を持って聴けるところも好きです。

 こういう聴き方も、今時いいものです。
 「今日は前半のLP1枚だけ聴こう」と思っても、聴き始めると2枚目まで全部聴いてしまう。
 『Ray Of Hope』もアナログで聴いて、個人的には、かつての『ライド・オン・タイム』や『For You』のように、心に刻み込めたアルバムになりました。 


プレーヤーはガラード301。カートリッジはデノンDL103。アナログLPで聴くと、簡単には聴きとばせないから、じっくりと曲と相対することになる。こちらがそういう気持ちだと、曲も輝いてくるんだよねえ。

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