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スーザン・ウォン(Susan Wong)
ウーマン・イン・ラヴ

Susan Wong / Woman In Love
Tower Records
Amazon
Amazon US
Evosound / SACDハイブリッド / ステレオ&マルチチャンネル

アジアの歌姫、スーザン・ウォンのSACD

香港のEvosoundレーベルのSACDを聴いてみました。スーザン・ウォンの『ウーマン・イン・ラヴ』。SACDハイブリッドで、2chとマルチチャンネルを収録。2015年の作品です。

スーザン・ウォンは香港生まれ、オーストラリア育ちのシンガーで、現在は香港をベースに活動。日本でも人気のあるシンガーです。本作は6枚目のアルバムで、偉大な女性シンガーの曲をカヴァーしております。


プラケースは外箱入り。

ジャケット写真の姿も素敵ですが、スーザン・ウォンの歌声もまたコケティッシュです。

本格的な熱唱型のヴォーカルではありません。また最近の若い歌手にありがちなR&B系、ソウル系の歌い回しもしません。

切々と“いちづ”に歌っているところが、SACDラボ的には好感が持てました。しっとり癒し系のヴォーカルと言っていいでしょう。

スーザン・ウォンの歌声は人によっては特徴的かもしれませんが、時間ととともに、彼女の歌声を耳にするのがこの上ない時間に思えくるから不思議です。

スーザン・ウォンの声、歌い方は“普通の女性”のシットリ歌唱

本作はこれまでの偉大な女性ヴォーカルの曲をカヴァーということですが、本質的にはスーザン・ウォンの声質に合うような曲が選ばれていると思います。

1曲目のバーブラ・ストライサンドのカヴァー「ウーマン・イン・ラヴ」では、原曲のストライザンドの“強い女調”の歌唱を、“普通の女性”のシットリ歌唱にして歌います。でも声の質はストライザンドに通じるものがあるのが面白いところ。

ダイアナ・ロスのカヴァーである「チェイン・リアクション」など、スーザン・ウォン自身がコケティッシュなヴォーカルですので、かなり本家のダイアナの声とつながるところを感じました。

以上の2曲はいずれも原曲はディスコ調ですが、他の曲も含めて、本作ではアコースティックの楽器、ゆったりテンポ、リラックスした演奏で収録されています。そこもオーディオ・ファイルには好むところでしょう。

SACDラボ♪♪はこの「チェイン・リアクション」と、メアリー・マクレガーのカヴァーで「過ぎし日の想い出(Torn Between Two Lovers)」が特に良かったですねえ。

特に「過ぎし日の想い出」は原曲と同じくらい、エヴァー・グリーンな感じがして何度も聴いてしまいました。スーザン・ウォンの声、歌い方にあっていると思います。

前方から広がるマルチチャンネル、ガッツリの2ch。どちらも聴ける


ブックレットより

リスニングはまずマルチチャンネルでおこないました。

サラウンドは前方に演奏。アンビエンス音が全体を取り巻く、というのが基本のようです。

それでも時おり、後方から音が出てくることがあります。

バックコーラスがそうで、透明なコーラスが後方から霧のように出てくるところは、まるでプログレのサラウンド並みに効果的だと思いました。

とは言っても後方からの音はそんなに多くなく、ほとんどの曲が前方中心の音場に思えました。むしろ、時々後ろから出るので、効果的なのかもしれません。

そのせいか2チャンネルでリスニングをすると、音場はガッツリと前面に固定されるので、こちらもいいです。

2chではサラウンドの音場を出すための残響(アンビエンス音)がない分、音質がストレートな感じ。オーディオ・ファイルにはご馳走は2チャンネルの方かもしれません。

SACDラボ♪♪も最初は、2ch優先で聴こうかと思いましたが、音楽とは不思議なもので、スーザン・ウォンの歌声に浸りたい気持ちが強くなってくると、サラウンドにまた帰りたくなるんですよねえ。

結局、2chもマルチチャンネルもどちらもいい、という結論になりました。日本や欧米の女性シンガーとはまた違った魅力のスーザン・ウォン。良かったら聴いてみてください。

2019年4月7日

Susan Wong / Woman In Love
Tower Records
Amazon
Amazon US

収録曲 カッコ内が原曲の歌手
1 Woman In Love [バーブラ・ストライサンド]
2 I Honestly Love You [オリビア・ニュートン・ジョン]
3 Chain Reaction [ダイアナ・ロス]
4 Can't You See
5 Torn Between Two Lovers [メアリー・マクレガー]
6 Stay [リアーナ]
7 Miracle Of Love [ユーリズミックス]
8 Both Sides Now [ジュディ・コリンズ]
9 Make You Feel My Love [アデル]
10 Heartbreaker [ディオンヌ・ワーウィック]
11 Torn [ナタリー・インブルーリア]
12 Never Can Say Goodbye [グロリア・ゲイナー]
13 Just Give Me A Reason [ピンク]〈ボーナス〉