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ボブ・ディラン 血の轍

BOB DYLAN
BLOOD ON THE TRACKS

ソニーミュージック

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75年作品。ながいこと「ディランは『血の轍』が一番好きだ」と言うと恥ずかしいような気がしていましたが、数年前ロック雑誌でこの作品の評価が高いのを発見した。「みんなそうだったのか!」とやっと安心して言えるようになりました。もちろん他のアルバムもいいですけどね。

ジャケットはデジパック仕様です。

ボブ・ディラン、70年代の傑作アルバム

 本作『血の轍(わだち)』はわたしが一番好きなボブ・ディランのアルバムです。
 高校生の時、このアルバムが出たが小遣いがなくて買えなかった。でもNHK-FMが全曲流してくれたので、エア・チェックしてずっと聴いていた。1曲目「ブルーにこんがらがって」からサイコー。ほんと、好きだったなぁ~。

 ディランというと『フリーホイーリン』『ブロンド・オン・ブロンド』など60年代前期~中期が傑作だけど、70年代ロック小僧には、正直、サウンドが古くさく感じていた。
 しかし、75年発売の本作『血の轍』はちがった!
 当時人気の、レノンや、マッカートニー、エルトン・ジョンにも劣らないほどポップなサウンド。
 それでいてディラン節はあいかわらず健在。極端な話、歌詞の意味がわからなくても、メロディーだけでもすばらしい。
 つまり『血の轍』は、いいとこばっかり融合した70年代ロックを代表するアルバムなのだ。
 一般には敷居が高いと思われているボブ・ディランだが、今まで聴いたことがない方も、このアルバムを聴いてみてください。きっと気に入りますヨ。

SACDで高音質。マルチチャンネルもよし、とくる

 ボブ・ディランのアルバムは主要なものがSACD化されており、どれもアナログの雰囲気をもちながら高音質化されている。
 SACDでは、切々と歌うヴォーカルや、生ギターが栄えます。それだけでも聴く価値はあると思います。

 本作はマルチチャンネルも収録している。
 ボブ・ディランの場合、「ステレオだけで十分だろう」というのが正直なところだが、『血の轍』のマルチチャンネルはすごくよかったです。
 前方そして左右に配置された音は、広がるというより、ぎゅーっと自分の周りにガッチリ固めてあるサラウンドです。
 〈地下室〉のセッションならこんなんではないか、と思うようなタイトな音場。うしろに音が配置されることはほとんどない。
 ディランの音楽性(というか『血の轍』の音楽に)に適したサラウンドだなと感心しました。
 まあ、ステレオ、マルチ、どちらに聴くにしても、一度スーパーオーディオCDのディランも聴いてみてください。まったくちがうディランが登場しますヨ。

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2006.4.1