ジャンル SACD
ポップス・スーパーオーディオCD(SACD) おすすめソフトレビュー

キャロル・キング つづれおり


国内盤、ソニーミュージック

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ソニーミュージックの最初期SACDの、正方形紙デジパック使用。朝妻一朗氏(アルバム発売当時)、萩原健太氏(1999年)のライナー収録。

71年の発表、ポップスの金字塔

 キャロル・キングの『つづれおり』は、言うまでもなく70年代の名盤。
 『つづれおり』が発売された71年は、シンガー・ソング・ライターが人気になった頃です。ジェームス・テイラー、ジョニ・ミッチェル、キャット・スティーブンスらが活躍しました。
 キャロル・キングもそんなひとりですが、ご存知の方も多いでしょうが、もともとは60年代初めに、作曲家として活躍していた人ですね。でも、『つづれおり』を聴くと、どうして今まで歌手としてデビューしなかったのか不思議なくらい歌声が素晴らしいです。
 もちろん彼女のペンになる曲は素晴らしい。歴史に残る有名曲がずらり、です。「空が落ちてくる」「イッツ・トゥー・レイト」「君の友だち」「ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロウ」「ナチュラル・ウーマン」。
 これはベスト盤か!と思うくらいの構成です。さすがに全米ヒット・チャート15週連続1位、302週(6年間)ランクインされた名盤だけあります。もちろんグラミー賞も4部門受賞。

今、かけがえのない親しい作品に思える『つづれおり』

 でも本作を2009年の今、(SACDで)聴いていると、そんな華々しい勲章が無縁のことであるように、やさしく、そっと寄り添ってくれるのがうれしい。
『つづれおり』は、70年代より魅力が増しているように思いました。
 あの頃は時代と一緒に聴いていたせいか、上質のポップソングにすぎないと思っていた。でも今は、かけがえのない親しい作品のように思える。
 「君の友だち」で歌われるように、「呼んでくれれば、いつでも走ってくるよ」と、キャロル・キングの音楽が言ってくれそうです。他で代用することができない貴重なアルバムだと思います。
 音はSACD特有の、濃厚なアナログ風。ボーナス・トラックに2曲が付く(1曲はライブ)。99年のCDリイシュー化に際して追加されたもので、これも一緒にSACD化。SACD専用ディスクです。

キャロル・キングのおすすめ作品(CDです
夢語り(Blu-spec CD )
キャロル・キングがダニー・クーチ、チャールズ・ラーキーと結成したバンド、シティで1968年に発表した作品。最初のCD化が遅れたくらい、埋もれた名盤だったが、今は堂々とした名盤。『つづれおり』と同じくらいいい。なおこれは最近発売されたブルーレイの技術を使ったCD。
2009.1.22
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