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ピンク・フロイド 狂気

THE DARK SIDE OF THE MOON
Pink Floyd

Amazon(国内盤)
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普通のプラケースにブックレット。

ブックレットには、発売当時LPについていたポストカードやポスター、当時の写真などなど、いろいろのっています(小さいですけれど)。

ロック史に輝く名盤のSACD

 ビートルズの『サージェント・ペパー〜』をリアルタイムで聴けなかったのは残念だが、『狂気』はリアルタイムで聴いた。わたしにとって『狂気』は、ロック史のみならず自分史にも残るアルバムです(笑)。
 わたしの場合、『原子心母』『おせっかい』までのピンク・フロイドは、プログレとして有名だったけど、どこか「教養」として聴いていたふしがあった(ロックにも教養があった、あの頃は)。
 そのフロイドが突然変異的にポップなプログレとして作ってしまったのが『狂気』である。誰もが気に入り、誰もが興奮した。
 発売当時、バカ売れしたものです。イエスの『海洋地形学の物語』、EL&Pの『恐怖の頭脳改革』も売れまくり、プログレは一気にロックの最前列にでてきた73年頃でした。

マルチチャンネルで聴く『狂気』はあの頃のまま

このSACD、ステレオ層の音も良くなっていると思いますが、マルチチャンネルがやはりすばらしいです。
 30年以上も前の録音ですが、あたかも最初からマルチにするために作られたかのように、まったく違和感なくその世界に浸れます。

 「タイム」での時計が一斉に鳴るところ、意味不明の人のささやき、熱烈なギターソロやスキャット。どのパートも曲にとけこんだマルチ化です。思うのですが、あの頃LPで聴いていた音も、頭の中ではこのマルチのように鳴っていたのではないでしょうか?
 このSACDマルチこそが『狂気』の最終的な完成形じゃないかと、わたしはロジャー・ウォータースでもないのに言ってしまいたくなります。
 なおマルチのミックスは、今までの2chとは少し違うようです。そこも楽しみ。どうぞ聴いてみてください。

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ピンク・フロイドのSACD
ピンク・フロイド/Wish You Were Here
サラウンドで“プログレ”となる『炎〜あなたがここにいてほしい』
Amazon ¥4,142

2005.3.26