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クイーン
オペラ座の夜 Blu-ray Audio

B00BSDTGAI
Queen
Night At The Opera

Amazon


輸入盤、ユニバーサル

収録音源
・2.0 PCM (24bit/96kHz)
・2.0 DTS HD Master Audio (24bit/96kHz)
・5.1 PCM (24bit/96kHz)
・5.1 DTS HD Master Audio (24bit/96kHz)

MP3のダウンロード・コード付き

映像はなし。ボーナストラックもなし。

「シンセサイザーはいっさい使っていない!」とブックレットにクレジット(笑)。

クイーンの名作『オペラ座の夜』にBlu-ray Audioが登場

 『オペラ座の夜』は1975年のクイーンの代表作。長い間、高音質盤はDVD-Audio盤しかなく、高値のため手に入れられない状態でしたが、とうとう2013年にBlu-ray Audio化されました。
 そのせいかDVD-Audio盤も値下がりしてきましたが、ここはやっぱりBlu-ray Audio盤を購入しましたので、そのレビューです。

ブックレットには英語の歌詞。カラー写真少々。MP3ダウンロード券付き。

収録音源はPCMとDTS HD Master Audioの2種類

 Blu-ray Audioに収録されているのは、「PCM」「HD Master Audio」の2種類(24bit/96kHz) 、それぞれに2.0chと5.1chがあります。
 音源はオリジナル第1世代のマスター・ミックスより再制作されました。Copyrightをみると2chマスターが2011年。サラウンド・マスターは2005年制作。ブックレットにはボブ・ラドウィグのクレジットがありますが、それが2chかサラウンドかは不明です。

 ディスクを入れると、僕のDIGAでは、自動的に2.0 PCMの演奏が始まりました。
 サラウンドを聴くには、画面メニューで5.1ch音源に変更する必要があります(演奏中でもOK)。テレビをつけないのならば、ブラインドでのボタン操作を、最初にメモしておくと便利です。

同じPCMでも、音が厚く、伸びやかな5.1ch

 さて音質ですが、PCMで聴いたところ、他のBlu-ray Audioソフトと違って、2.0chと5.1chでは「大分ちがうなあ」と思いました。
 サラウンドであることを差し引いても、5.1chの音は2.0chに比べて、明らかに太く、厚く、伸びやかです。

 サラウンドですから四方から出ますが、それとは関係なく、音自体に差があるような気がしてなりませんでした。
 たとえば6曲目の「Sweet Lady」はサラウンドでも、フロントのみで前奏が始まりますが、これを聴いても2.0chよりも音の重みが大分勝っている感じです。

パッケージ裏にある表示を拡大。Blu-ray Audioでも5.1ch収録でよかった!

バラエティな曲が、サラウンドでウァーとエキサイティング

 音質以外でも、サラウンドの素晴らしさは期待どおりでした。360度から、先に書いた分厚い音が覆いかぶさります。
 サラウンドでも、まず「音の厚さ」に感激してしまうのは、サラウンドが自然にできているからでしょう。

 『オペラ座の夜』のバラエティに富んだ楽曲は、プログレではないのに、サラウンドで聴くととてもエキサイティングです。音の配置に小手先感はなく、まずは全体でウァーとエキサイティングな感じ。それからコーラスやオカズ音が、リアやサイドにあることに「ニヤリ」、です。

 それにしてもこのアルバムは、メロディが素晴らしい曲だらけです。
 「You're My Best Friend」「'39」「Seaside Rendezvous」、そして2002年ギネス・ブックのアンケートで、英国史上最高のシングル曲に選ばれた「Bohemian Rhapsody」。
  『オペラ座の夜』はビートルズの『アビイ・ロード』のように、実力のあるバンドが丁寧に作り込んだアルバム、とあらためて感じました。

 ということで、DVD-Audioで長い間聴きたかった『オペラ座の夜』、Blu-ray Audioで、音質、サラウンドとも、ようやく溜飲を下げることができました。 

B00BSDTGAI
クイーン/Night At The Opera
SACDラボ クイーンの高音質盤一覧(SHM-SACD/DVD-Audio/ハイレゾUSB)

2014.1.27