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ピクシーズ サーファー・ローザ

PIXIES
SURFER ROSA

輸入盤 MOBILE FIDELITY

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紙ジャケです。モービルもついに紙ジャケを出しました。デザインは、モービルのアナログ盤に準じたもの。これでやっとモービルらしいデザインになったともいえます。ジャケット後ろにシリアルナンバー入り。

紙ジャケは見開き。輸入盤だが英語の歌詞、ライナーもなし。SACDがそれを挟む厚紙と一緒に入っているだけ。この厚紙もモービルのアナログ盤風の仕様だ。

アルバムは短い曲ばかりで、収録時間が短いのもいい。そのかわり濃密な時を過ごせる。ツッパっているのか、コミカルなのか、わけがわからないミセス・キム・ディールのサイドボーカルも聴き物。

ピクシーのファースト・フル・アルバム

 この作品は1988年発表。ピクシーズのファースト・フル・アルバムです。バンドは女性1人(ベース)を含む4人編成。
 僕の場合、世代的に、たとえ大音量でも、優雅に構築されていたハード・ロックのギターまでを受け入れるわけですが、ピクシーズのギターは、それさえ否定する、ひたすら歪み、がなり立てるようなギターであります。
 まあ、こういうギターも今は一般的でありますけど、新しい世代は噴火のように、前の世代をひっくり返すものですね。とにかく、ピクシーズは、のちのグランジやオルタナティブに影響を与えたとも言われています。名盤らしいので、さっそく聴いてみました。

 初めて聴く人は、ひたすらかき鳴らすギターに面食らうでしょうが、慣れると結構いい。確かに、こういうギターのほうが「自分の気持ちにしっくりくる」若者も多いと思います。
 曲も「メロディーなんてないやん、叫んでいるだけ」と思いがちですが、意外というか、何度も聴くと微妙なポップさがあるんですねえ。轟音と叫び声のすき間から、見え隠れします。
 そのあたりが気に入ると、このアルバムを何度も聴きたくなるわけで、曲が鋭くカッコいいのに気づく。どれも短く、編成や演奏もシンプル、最短でハートに伝わるロックと言えるでしょう。

SACDで「かき鳴らすギターの歪み」を聴いてもいいっていうことだが

 ハイソなクラシック界に人気のSACDで、パンクなピクシーズのSACDを出したのは、モービル・フィデリティ。高音質盤で有名な会社です。
 「ピクシーズをSACDで」というのは、すごい矛盾のような気もしますが、それでもドラムとベースが裸になるところでは、SACD特有の、分厚く膨らむ空気感みたいなものが感じられて「おっ」と思う。もっとも、ギターがかぶさると、その音圧で「オーディオどころじゃない」ですが(笑)。
 でも、SACDで聴いている良さってあるんじゃないでしょうか。あえてCD層を聴く気はしないので、聴きくらべはしていませんが、大音量で聴いても耳が痛くならないところは、助かります。なおモービル盤は限定発売です。

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2007.10.2