テデスキ・トラックス・バンドの新作は4作からなる『アイ・アム・ザ・ムーン』プロジェクト

テデスキ・トラックス・バンド（Tedeschi Trucks Band）の3年ぶりの新作がリリースされる。これは『アイ・アム・ザ・ムーン』プロジェクトとして、4か月にわたって4アルバムが発売になる大掛かりなもの。

発売になるのは『アイ・アム・ザ・ムーン』の「I. クレッセント」、「II. アセンション」、「III. ザ・フォール」「IV. フェアウェル」で。全4章となる。

CDとLPレコードが予約受付中。CDはそれぞれ6月から8月にかけて発売。LPレコードは4アルバムまとめて9月の発売のようだ。

この大作は、パンデミックでツアーができない中、メンバーが互いにつながりを保つ方法として、「いとしのレイラ」の出典元、ペルシャの12世紀の詩人ニザーミーによる詩「ライラとマジュヌーン」に取り組むことをヴォーカルのマイク・マティソンが提案。全員が同じ詩を読み、それをテーマに曲作りし、セッションを重ねていくうちに野心的なプロジェクトへと変化したという。

バンドでひとつの普遍的なテーマに取り組み創り上げた本作は、ロック、ブルース、ニューオリンズ・ソウル、サイケデリア、ルーツ・ミュージックからフリー・ジャズまで入る野心的な作品だという。

テデスキ・トラックス・バンドのギタリスト、デレク・トラックスは、サンタナやクラプトンのファンにもアピールする新世代のギタリスト。そしてバンドのダブル・ドラムのグルーヴ感も魅惑的だ。前作『いとしのレイラ』カヴァー・アルバムでの面白さは忘れがたい。3年ぶりの新作がどんな作品か期待が高まる。