カルロス・サンタナ&バディ・マイルスの『ライヴ!ーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』9月21日発売 Quad収録

ロック/ポップス

ライヴ!-SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション-<完全生産限定盤>

4ch(Quadraphonic)音源収録が高音質ファンに好評のサンタナSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション〉。その第4弾が9月21日に発売される。

発売になるのはカルロス・サンタナ&バディ・マイルスの『ライヴ!ーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』。

1972年発表のライヴ盤『ライヴ!』の国内初SACDハイブリッド化だ。

タワーレコードと8月24日現在タワーレコードと楽天ショップで予約開始。Amazonも近々開始になるだろう。8月25日追記:Amazonでも予約開始となりました。

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『ライヴ!』はこれまでDutton Vocalionが、バディ・マイルス名義で2 in 1のSACDハイブリッド化しているが、ジャケットはオリジナルとは違うし、収録もバディ・マイルスの他のアルバムと一緒だったので、ファンには手応えが薄かったのが正直なところ。

しかし今回ソニーミュージックがリリースする『ライヴ!ーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』は、これまで『サンタナ』『天の守護神サンタナ』『サンタナIII』の同シリーズでわかるように、オリジナルをとことん追求した内容になっている。

音源は2022年最新リマスター。

SACDマルチチャンネルには当時のSQ4チャンネル(Quadraphonic)を、日本のソニー・ミュージックスタジオでDSDマスタリング。

SACD2chも アナログ・2chミックス・マスター音源を新たにDSDマスタリング。

ジャケットは日本盤SQ4チャンネルLPのアートワークを初復刻。きちんとキャップ(帯)もSQ仕様のデザインになっている。細かいことに裏にはステレオLPのキャップ(帯)デザインも印刷されているという。

さらにディスクには、US盤オリジナル・クアドラフォニックのゴールド・レーベルを再現している。

他にもポスター復刻、シングル・ジャケットの復刻、なつかしの1972年と1991年のライナーノーツ復刻、新規解説など申し分ない。

カルロス・サンタナたちとバディ・マイルスの熱い共演ライヴ

『カルロス・サンタナ&バディ・マイルス!ライヴ!』は、カルロス・サンタナやメンバーだったニール・ショーンたちが、バディ・マイルスのライヴに飛び入りして行ったライヴ。

アルバムとしては、『サンタナIII』と『キャラバンサライ』の間に位置する。サンタナ・バンドの名義でないせいか、当時はこのアルバムを聴いた若手リスナーは少なかったと思う。

管理人もその一人だが、しかし今聴くと「聴かなかったのがもったいなかった」と思うほど熱いライヴである。

ジミ・ヘンドリックスのバンドにいたバディ・マイルスのドラムはタイトでファンクっぽい。サンタナバンドのドラマー、マイク・シュリーヴの流れるようなラテン・リズムとはまったく違うテイストだが、なぜかサンタナ・バンドを聴くような高揚感がある。

バンドにはブラスセクションなども入っていて、それらもサンタナ・ファンには新鮮なところだ。

レコードではA面に収録されていた細かい曲もそれぞれ面白いし、B面全部を収めた24分強の「フリー・フォーム・ファンカファイド・フィルス」もライヴの醍醐味を味わえ、サラウンド(Quadraphonic)で聴いてみたい。

ソニーミュージックではサンタナ50周年として、ファースト・アルバムから順に〈SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション〉をリリースしているのが嬉しい。こうなると次は名盤『キャラバンサライ』、そしてその後のアルバムも……と期待は続くわけだが、それだけに『ライヴ!ーSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディションー』も押さえておきたい。

ライヴ!-SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション-<完全生産限定盤>

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ライヴ!-SA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション-<完全生産限定盤>

収録曲

1. マーブルズ(大理石)
2. ラーヴァ(溶岩)
3. イーヴル・ウェイズ
4. フェイス・インタールード
5. ゼム・チェンジズ
6. フリー・フォーム・ファンカファイド・フィルス