サヴァールがマラン・マレのオペラ『アルシオーヌ』を録音しました。
2017年パリ、オペラ・コミックでのライヴ録音がSACDハイブリッドでリリースされます。3枚組。
『アルシオーヌ』はオペラ座で1719年、1730年、1741年、1756年、1757年、1771年と、長きにわたって何度も再演されました。とくに嵐のシーンは人気で、リュリ、カンプラものちにこの場面を引用しています。
SACDハイブリッドは輸入盤と輸入盤国内流通仕様の2種類で発売になります。ほとんどの方が『アルシオーヌ』には馴染みがないと思うので、解説と歌詞対訳が付いた輸入盤国内流通仕様が助かるでしょう。
『アルシオーヌ』は風の神エオルの娘アルシオーヌと、光の神フォスフォルスの息子セイクスの物語。
プロローグでアポロンがミューズの神々に物語を語るよううながす。物語の最初は愛し合っているアルシオーヌとセイクスの婚礼の準備の場面。しかしセイクスの友人ペレもアルシオーヌを愛していたことから、様々な出来事が起こる。
セイクスは神託をうかがうために周囲が止めるなか航海に出る。がアルシオーヌは夢の中でセイクスが海で遭難したと告げられる。そしてアルシオーヌは、岸辺に打ち上げられたセイクスの亡骸を見つけると自ら命を絶つ。
ふたりの愛に感動した神々によってセイクスとアルシオーヌは永遠の命を授けられ最後ふたりはかわせみとなり、仲睦まじく暮らした。
マラン・マレ: 歌劇「アルシオーヌ」 (全曲)SACDハイブリッド
マラン・マレ: 歌劇「アルシオーヌ」 (全曲)
ジョルディ・サヴァール 、 ル・コンセール・デ・ナシオン 、 レア・デザンドル 、 シリル・オヴィティ
【演奏】
アルシオーヌ(風の神エオルの娘):レア・デザンドル(ソプラノ)
セイクス:シリス・オヴィティ(テノール)
ペレ(セイクスの友人):マルク・モイヨン(バリトン)
パン、フォルバス(魔術師):リサンドロ・アバディ(バリトン)
フォスフォルス:ガブリエル・ジュブラン(カウンターテナー)
…ほか
合唱&管弦楽:ル・コンセール・デ・ナシオン
(マンフレード・クレーマー/コンチェルティーノ&指揮アシスタント;ダヴィド・プランティエ(ソロ・第2ヴァイオリン))
指揮:ジョルディ・サヴァール
【録音】
2017年4-5月
ライヴ録音
パリ、オペラ・コミック