ベルリン・フィルの自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」から、SACDハイブリッド24枚組によるカラヤン『放送録音集成 第1集 ライヴ・イン・ベルリン 1953~1969』 がリリースされます。
発売は2月21日。
これまでも注目度の高いSACDハイブリッドをリリースしている、ベルリン・フィル・レコーディングスですが、今回は、カラヤンとベルリン・フィルが行った放送用ライヴ録音をSACDハイブリッドによるセットで発売。
これはその第1弾で、1953年から1969年にかけて行ったコンサートのライヴ音源を年代順に収録しています。ほとんどが初出音源だそうです。音源は24ビット最新リマスター。
カラヤンは数多くのスタジオ録音を残していますが、こうして放送用ライヴ音源がまとめて、それもSACDハイブリッドでリリースされるのは貴重な遺産かと思います。スタジオ録音での完璧な音作りとは違ったカラヤンの音楽が聴けるかと思います。
ちなみに最初に収録されているのは、フルトヴェングラーもよく演奏した会場ティタニア・パラストでの「英雄」です。1953年というとまだフルトヴェングラーが在命で、その時のベルリン・フィルとの演奏が聴けるのはファンには興味津々でしょう。
収録音源の最初の頃はモノラル録音ですが、年代が進むにつれてステレオ録音のものも多数収録されています。
このシリーズ、今後も70年代編、80年代編も企画されているとのこと。楽しみなシリーズです。
これまでのベルリン・フィル・レコーディングスの高音質盤はこちらにまとめてあります。
放送録音集成 第1集 ライヴ・イン・ベルリン 1953~1969
放送録音集成 第1集 ライヴ・イン・ベルリン 1953~1969
ヘルベルト・フォン・カラヤン 、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
[Disc 1]
コンサート1 ~ 1953年9月8日/ティタニア・パラスト(モノラル)
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op. 55《英雄》
コンサート2 ~ 1954年11月22日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・ヴォーン・ウィリアムズ:トマス・タリスの主題による幻想曲
[Disc 2]
コンサート3 ~ 1955年2月22日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》より 前奏曲とイゾルデの愛の死
コンサート4 ~ 1956年1月21日/パウルス=ゲマインデ・ツェーレンドルフ(モノラル)
・モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調 KV 466
ヴィルヘルム・ケンプ( ピアノ)
・モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 KV 551《ジュピター》
[Disc 3]
コンサート5 ~ 1956年12月10日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・R. シュトラウス:《ナクソス島のアリアドネ》 op. 60 より〈 すべてのものが清らかである国が〉
エリーザベト・シュワルツコップ(ソプラノ)
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 op. 64
[Disc 4]
コンサート6 ~ 1957年2月19日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調 op. 100
[Disc 5]
コンサート7 ~ 1957年4月25日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op. 125《合唱付き》
エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)、マルガ・ヘフゲン(メゾソプラノ)、エルンスト・ヘフリガー(テノール)、
ゴットロープ・フリック(バス)、ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団、カール・フォルスター(合唱指揮)
[Disc 6]
コンサート8 ~ 1957年5月25日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番ハ短調 op. 37
グレン・グールド(ピアノ)
・シベリウス:交響曲第5番変ホ長調 op. 82
[Disc 7]
コンサート9 ~ 1959年9月20日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・ヘンデル:合奏協奏曲ニ長調 op. 6-5 HWV 323
・ロルフ・リーバーマン:ソプラノ、ヴァイオリン、管弦楽のためのカプリッチョ
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)、ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
・シューマン:交響曲第4番ニ短調 op. 120
[Disc 8]
コンサート10 ~ 1961年10月10日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op. 98
・ドビュッシー:《牧神の午後への前奏曲》
・ラヴェル:バレエ《ダフニスとクロエ》第2 組曲
[Disc 9]
コンサート11 ~ 1963年3月1日/ベルリン高等音楽院(モノラル)
・J.S. バッハ:マニフィカト ニ長調 BWV 243
マリア・シュターダー(ソプラノ)、クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)、ルイジ・アルヴァ(テノール)、
ワルター・ベリー(バス)、RIAS 室内合唱団、ギュンター・アーント(合唱指揮)、
エディット・ピヒト=アクセンフェルト(チェンバロ)、ヘルムート・シュレーフォークト(オーボエ・ダモーレ)、
フリッツ・ヴェーゼニック/ヘルベルト・ロッツォル/カール・プファイファー(ピッコロ・トランペット)
[Disc 10]
コンサート12 ~ 1963年10月15日/フィルハーモニー・ホール(ステレオ)
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op. 125《合唱付き》
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)、ジークリンデ・ワーグナー(メゾソプラノ)、ルイジ・アルヴァ(テノール)、
オットー・ヴィーナー(バリトン)、ベルリン聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団、RIAS 室内合唱団、ギュンター・アーント(合唱指揮)
[Disc 11]
コンサート13 ~ 1964年5月5日/フィルハーモニー・ホール(モノラル)
・R. シュトラウス:オーボエ協奏曲ニ長調
ローター・コッホ(オーボエ)
・R. シュトラウス:4 つの最後の歌
エリーザベト・シュワルツコップ(ソプラノ)
[Disc 12]
・R. シュトラウス:交響詩《英雄の生涯》op. 40
コンサート14 ~ 1965年2月25日/フィルハーモニー・ホール(モノラル)
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(第2稿) 第1・2 楽章
[Disc 13]
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(第2稿) 第3・4 楽章
[Disc 14]
コンサート15 ~ 1965年9月23日/フィルハーモニー・ホール(モノラル)
・モーツァルト:ディヴェルティメント変ロ長調 K. 287《ロドロン伯爵家の夜の音楽 第2番》
・リチャード・ロドニー・ベネット:管弦楽のためのオーバード
・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 op. 95《新世界より》
[Disc 15]
コンサート16 ~ 1965年12月30日/フィルハーモニー・ホール(モノラル)
・R. シュトラウス:交響詩《ツァラトゥストラはこう語った》op. 30
・R. シュトラウス:交響詩《ドン・キホーテ》op. 35
ピエール・フルニエ(チェロ)、ジュスト・カッポーネ(ヴィオラ)
[Disc 16]
コンサート17 ~ 1967年10月22日/フィルハーモニー・ホール(ステレオ)
・モーツァルト:3 台のピアノのための協奏曲ヘ長調 K. 242
イェルク・デームス、クリストフ・エッシェンバッハ、ヘルベルト・フォン・カラヤン(ピアノ)
[Disc 17]
同上(ステレオ)
・ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》(第2 稿)
[Disc 18]
コンサート18 ~ 1968年1月1日/フィルハーモニー・ホール(ステレオ)
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 op. 125《合唱付き》
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)、クリスタ・ルートヴィヒ(メゾソプラノ)、ジェス・トーマス(テノール)、ヴァ
ルター・ベリー(バリトン)、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団、ヴァルター・ハーゲン= グロル(合唱指揮)
[Disc 19]
コンサート19 ~ 1968年9月28日/フィルハーモニー・ホール(モノラル)
・ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op. 98
[Disc 20]
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 op. 83
ゲザ・アンダ(ピアノ)
[Disc 21]
コンサート20 ~ 1968年9月30日/フィルハーモニー・ホール(ステレオ)
・ブラームス:交響曲第3番ヘ長調 op. 90
・ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op. 73
[Disc 22]
コンサート21 ~ 1969年1月5日/フィルハーモニー・ホール(ステレオ)
・ヘンデル:合奏協奏曲ハ短調 op. 6-8 HWV 326
・リゲティ:アトモスフェール
・シューベルト:交響曲第8番ハ長調 D 944《グレート》
[Disc 23]
コンサート22 ~ 1969年2月3日/フィルハーモニー・ホール(モノラル)
・シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲 op. 31
・チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 op. 64
[Disc 24]
コンサート23 ~ 1969年9月21日/フィルハーモニー・ホール(ステレオ)
・バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz 106
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op. 55《英雄》
ヘルベルト・フォン・カラヤン(指揮)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団