![]() ストラヴィンスキー:〈プルチネルラ〉全曲、3楽章の交響曲、他 |
収録曲 普通のプラケースにブックレット。 ブックレットには、2ページにわたりブーレーズのインタビュー(英仏独語)。収録された3曲について答えている。 〈プルチネルラ〉のイタリア語の歌詞と英訳。 ブーレーズと〈プルチネルラ〉を演奏する歌手、オケのカラー写真が2枚。 ピクチャー・ディスクはジャケットの絵を大きくあしらったもの。 |
ブーレーズのストラヴィンスキー、SACD時代の録音 本作は現代音楽作曲家にして、現代音楽、特にストラヴィンスキーの指揮者として有名なピエール・ブーレーズのSACDです。 名作〈プルチネルラ〉がブーレーズらしい演奏でバレエ曲〈プルチネルラ〉(1919)は、イタリアのバロック作曲家ベルコレージ等の引用がある曲で、バロックの典雅なメロディと、ストラヴィンスキーの野獣性が解けあった名作。〈春の祭典〉など三大バレエと肩を並べる作品でしょう。 ブーレーズは80年代に、アンサンブル・アンテルコンタンポランと同曲を録音していますが、この2009年録音のほうが、全然いいと思いました。 そもそも〈プルチネルラ〉は、アバド&ロンドン響盤で気に入ったのでした。 しかしこのSACDの〈プルチネルラ〉は、80年代盤もアバド盤も凌駕していると思いました。 〈3楽章の交響曲〉〈オーケストラのための4つのエチュード〉さらに、ストラヴィンスキーの新古典主義時代をあまり評価していなかったブーレーズが〈3楽章の交響曲〉(1945)を録音してくれたのもうれしいです。 三大バレエの頃のストラヴィンスキーが蘇ったかのような第1楽章。ピアノとオーケストラのメチャ、カッコいいフレーズが飛び出して、ここだけでこの曲を認めてしまうのです(ブーレーズもブックレットのインタビューで、第1楽章と第3楽章が好きだと答えています)。 〈オーケストラのための4つのエチュード〉(1928)は、〈春の祭典〉のあとに作曲された弦楽四重奏曲3曲(1914)と、自動ピアノのための曲(1917)を、オーケスレーションした4曲構成の小品。 SACDの音 マルチチャンネルで聴きました。 音質は最初、どこか、つや消しの印象だったのですが、〈プルチネルラ〉で声楽を聴けば、「やっぱり、みずみずしい音だなあ」と改めることになります。 ブーレーズのストラヴィンスキーSACD
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