
HEIFETZ
DOUBLE CONCERTS
(3ch)
輸入盤、 SONY/BMG
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角の丸いプラケースにブックレット。英語の解説。写真はなし。
収録曲
J・S・バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
ヤッシャ・ハイフェッツ、エリック・フリードマン(vn)/マルコム・サージェント指揮 ニュー・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドン
録音1961年 (2トラック)
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲K.364
ヤッシャ・ハイフェッツ、ウィリアム・プリムローズ(va)/イズラー・ソロモン指揮 RCAビクター交響楽団
録音1956年 (3トラック)
ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲op.102
ヤッシャ・ハイフェッツ、グレゴール・ピアティゴルスキー(vc)/アルフレッド・ウォーレンシュタイン指揮RCAビクター交響楽団
録音1960年(3トラック)
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SACDのいい音に、ハイフェッツの存在感も薄いほど
本作は20世紀の偉大なヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツがバッハ、モーツァルト、ブラームスのダブル・コンチェルトを演奏したSACDです。
リヴィング・ステレオのSACDは音がいいものが多いですが、これもそんな「極上の音」を堪能できる1枚。
1曲目、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」の音は、滑らかで、ちょっとDVD Audioの音を感じさせる光沢感があります。これが1961年の録音とは、とても思えません。
ハイフェッツのヴァイオリンは、いつものように流線型の美しい音色なのですが、さすがのハイフェッツも、オーディオ音の滑らかさに耳を奪われて、いつもの存在感が薄いのでした(笑)。
演奏もいいが、最後はオーディオ音に喝采
2曲目のモーツァルト「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏曲」では、光沢感はなくなり、つや消しのコクのある音に。
でも滑らかさは健在で、とにかくスピーカーが気持ちよく鳴ります。この録音はなんと1956年。1曲目のバッハよりもアナログ度がある音にも思えました。
ハイフェッツのモーツァルト。さすがにいいです。
3曲目のブラームス「ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲」も、1960年録音とは思えない豊かな音がスピーカーから出ます。
この曲とモーツァルトは、オリジナル・トラックが3チャンネルなので、マルチチャンネルでは、レフト、センター、ライトの3つのスピーカーでオリジナルどおりに再生できます。
中央に、ハイフェッツとピアティゴルスキーのチェロがあらわれるので、センター・スピーカーにこだわっている方は、聴き所でしょう。
もちろん2chステレオでも、3トラックに近づける新ミックスですので、同じ感じで聴けると思います。
1956年から1960年の録音が、すごくいい音で聴けるSACD。
聴き終わると、演奏よりもオーディオ音に喝采を送ってしまいます。「いやあ、すごかったぁ〜」。
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ハイフェッツのSACD
 2012.2.20
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