"FOUR"&MORE
MILES DAVIS
国内盤、ソニーミュージック
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標準プラケース入り。
1964年録音。『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』と同日のライヴだが、こちらはアップテンポの曲で構成したアルバム。文字通り超スピードで突っ走る演奏は最高。この時期のライヴごとに変貌する「ソー・ホワット」など、スタジオ録音にはない白熱の演奏が聴けます。あと、ジョージ・コールマンのT.saxもいいです。
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マイルスはSACDねらい
まず、何年も前の話。SACDプレーヤーを買ったあとの楽しみとして、マイルスのSACD集めを考えていた。
そのころはSACDのタイトルは少く、マイルスのタイトルだけが充実しており、盆栽いじりみたいに、ひっそりとやれる趣味だと思ったのである。
このため、マイルスは音が良いと評判になったDSDリマスターのCDも、紙ジャケシリーズも全部パスしてきたのだ。なんという忍耐!
そして、とうとうプレーヤーを購入。「マイルスコレクションに突撃ダー!」と願いがかなったのはいいのだが、誤算もある。
その後、SACDのタイトルが恐ろしく増えてしまったことだ。新譜も当たり前のようにどんどん出る。正直にいって、財布のなかのすべてをマイルスにだすわけにはいかなくなった。
2007年、ハイブリッド盤で再発売
そうこうするうちに、とうとう2007年にハイブリッド盤で、マイルスの名作が再発売! これは、その中の一枚、『フォア&モア』です。
1964年、リンカーン・センターにおけるライヴで、マイルスがバリバリに吹きまくる。でも、なんといっても主役は、自由自在にドラムを叩きまくるトニー・ウィリアムスだ。この時まだ、はたち前だっけ? すげー小僧だ。
トニーの暴れん坊ぶりを横でみながら、(うろたえつつも)知的にソロをとるハンコックのピアノもいいです。このときの演奏でスローナンバーばかり集めたものが、『マイ・ファニー・バレンタイン』として出ている。
残りの人生、音にウンヌン言わず“マイルスを聴け!”
音質はホント文句ない。アナログのふくよかな所はあるし、音はのびるし、CDのように音がキンキンしていないし。
とにかく自然な音として聴けるのがいい。2チャンネルでもサイドに気持ち良く広がる拍手はSACDならではだろう。
アナログやCDで、何度となく再発が繰り返されてきたマイルス。SACDでこの先も楽しみたい。
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マイルスのハイブリッド盤なら、マイルス・デイビス、ハイブリッド盤特集
2004.3.18(2007.12月改訂)
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