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SACDhybridリチャード・ティー
インサイド・ユー


Richard Tee
Inside You
Hybrid Stereo
国内盤、ソニーミュージック

Amazon

普通のプラケースにブックレット。

リチャード・ティーのヴォーカルは、「エロさのなくなったバリー・ホワイト」のよう(笑)。
でも、あっさりしていて好感のもてる声。アクが強くないので、ヴォーカルのないインスト曲とのバランスもとれている。

亡きリチャード・ティーのソロ・アルバム

 あのフェンダーローズの響きは忘れることはできません。今は亡きリチャード・ティーのソロ・アルバムのSACDです。
 参加ミュージシャンは、マーカス・ミラー(b)、ラルフ・マクドナルド(per)、エディ・ゴメス(b)、そしてもちろんスティーヴ・ガッド(ds)ら、当時の有名ジャズメンが多数。

 でもこのアルバムは、ジャズというよりもポップスに近いテイストです。ピアニスト、リチャード・ティーが歌うヴォーカル曲とインスト曲を交互に置いた構成。そのインスト曲も歌心ある曲なので、“ジャズっぽい”ポップス・アルバムとも言えると思います。

 実際、ヴォーカルをドナルド・フェイゲンがとれば、スティーリー・ダンと思わせるような、カッコよくてタイトな演奏が繰り広げられます。ストリングスと女性バックの入りも、スティーリー・ダンぽいかと。

 もちろんリチャード・ティーの揺れ動くフェンダー・ローズ、ピアノ・プレイも満喫。個人的にはメンツのちかいザ・ガット・ギャングのアルバムより、このアルバムのほうが好みです。

暖かい部屋で、冷えたアイスクリームを食べるような味わい音

 音は、イッパツで80年代を思い出させる硬質系(とくにスティーヴ・ガッドのドラム)。デジタル録音風なニュアンスです。
 でもCDのようにベタっとしていません。ふくよかな空間に筋肉質で弾力のある音が飛び出します(とくにベース)。

 このSACDの音はオツです。
 たとえれば、暖かい部屋(空気感)で、冷えたアイスクリーム(硬質音)を食べるような味わい。デジタル風な音といえども、やわらかいニュアンスに包まれると、いい音として届くのでした。

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リチャード・ティー関連のSACD
ザ・ガッド・ギャング

澱みなく、小気味良い再生音
SACDラボレビュー
B0018Q7ICI ライヴ・アット・ザ・ボトムライン
今は亡きリチャード・ティーが在籍していた頃のスーパー・グループのライヴ盤。
B0018Q7IC8 ヒア&ナウ
スティーヴ・ガッドのコンボによる2作目。オーティス・レディングの1をはじめ,60年代から70年代にかけてのR&Bの名曲を多く取り上げている。
B004YN2QQA スタッフ!!(SHM-SACD)
1976年作品 リチャード・ティー、スティーヴ・ガッド、エリック・ゲイル・・・NYを代表するセッション・マン6人によるスーパー・グループ=スタッフの第1弾。
B004YN34AM モア・スタッフ(SHM-SACD)
スタッフの第2弾。1976年作品。
   
2012.2.24