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S

サラ・ヴォーン
サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン

Sarah Vaughan

MONO
輸入盤 Verve

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HMV

全9曲+ボーナストラックが1曲つく。

サラにからむブラウニーのトランペットがたまらない

 サラ・ヴォーンと若きトランペッター、クリフォード・ブラウンの繰り広げるジャズアルバム。1954年の録音。

 サラ・ヴォーンのボーカルは、さすがに「日本人じゃぜったい無理だろう」という、腰の入って、コクがあるヴォーカル。
 彼女の歌声を聴いていると、ニューヨークのハーレムにきたような感じ。または夕焼けのマンハッタン、を想像してしまいますね。どちらも行ったことがないのですが、それくらいムードがある。
 トランペットのクリフォード・ブラウンは、やっぱ、ここでも天才的で、パァーと入ってくると、素晴らしいメロディーのアドリブ。聴くものを虜にして、ふっとどこかに行ってしまう感じだ。もっと聴きたい!

 邦題『サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン』というタイトルとはうらはらに、サラにからむのはクリフォード・ブラウンだけではなく、サックスとフルートのプレイヤーもからむ。
 自分はクリフォード・ブラウンのファンなので、最初「クリフォードとサラのデュエットじゃないのか、なんだかなあ」と思ったのが、この二人のプレイもすごくいいので許す気になりました。さすがに名盤となっているだけあります。そういえば、このアルバム原題はたんに『Sarah Vaughan』なんだよね(accompanied by…と副題はつくが)。

 音は当然モノラルだが、のびやかで、きゅうくつでない。なによりSACDのデジタル臭くない音がぴったしのアルバムですね。ハイブリッド盤ではなくSACD専用ディスクです。

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HMV

2008.2.14