topaboutblogClajazzpopsJpopselect

寺尾聡 リ・クール・リフレクションズ

寺尾聡
Re-Cool Reflections

国内盤、エイベックス

Amazon

洒落たポップ風なものから、ムード歌謡ぽいものまで、曲はどれもいい。当然『Reflections』と同じ曲目曲順。大ヒット曲「ルビーの指輪」も当然あります。

SACD的にはラスト「出港SASURAI」でのストリングスに「いい音だなあ」と思うハズ。ボーナストラックとして「ルビーの指輪」の1981年のライヴも入っています。

ベストセラー『Reflections』を完全再録音

 俳優であり歌手である寺尾聡が、1981年のアルバム『Reflections』を全部新たに演奏して録音した。それがこの『Re-Cool Reflections』です。SACDハイブリッド盤で出たのでさっそく聴いてみました。

 まず、『Reflections』は80年代最も売れたレコードだ。僕も当時よく聴いていました。
 とにかく圧倒的なベストセラー、「洋楽好きも聴かなくては」と引込む力があった。日本のレコードでそう感じたのは、井上陽水の『氷の世界』と『Reflections』くらいですね。
 もっとも井上陽水とちがって寺尾聡の場合、「俳優宇野重吉の息子の俳優が音楽もやっている」ということで、音楽ファンからは最初冷ややかな目で見られていたのですが、「ルビーの指輪」のあまりの大ヒットに見る目も変わったと思います。
 てゆうか、アルバム『Reflections』は、とにかく曲が良かったです。全曲、寺尾聡の作曲。メロディーメイカーとして才能もあったのです。これでは売れるわけです。

 さてこの『Re-Cool Reflections』。
 演奏は新しいのですが、アレンジは少なくとも今風のカッコつけたJ-POPのアレンジでなく、昔風の(いうなれば歌謡曲ポップ風?)のアレンジて大変安心しました。
 つまり、大人の音楽であります。
 寺尾聰の歌い方も昔のまま。聴いていてなんか懐かしくなりました。往年のファンも喜んで聴ける作品に仕上がっていると思います。

 音はSACDとあって自然でナチュラル。聴き疲れしない音。「研ぎ澄ました」というより、ひたすら自然になじんじゃった高音質と言う感じです。聴いていて言葉では言えない安心感が脳に広がる気がします。それが曲調とうまく合っていていいです。

Amazon

2007.1.14