King Crimson Projekct
A Scarcity of Miracles
+CD
輸入盤
Amazon
(↑ASIN: B004UHPU5E。Amazon表記にはありませんが、DVDオーディオ付です)
DVD Audio
・MLP Lossless 5.1 Surround
96kHz/24bit
・MLP Lossless Stereo 96kHz/24bit ・DTS 5.1 Digital Surround
46kHz/24bit ※
・LPCM 2.0 Stereo
48kHz/24bit ※
(※は通常DVDプレーヤーで再生可脳)
ボーナストラック、ビデオ
・CDにはボーナストラックはなし。
・DVDオーディオには、5曲の別ミックスと2曲のAdditionalトラック。「A Scarcity of Miraces」のプロモーションビデオ。
ブックレット
セピア調のカラー写真と英語歌詞。
サラウンド覚え書き
最初の「A Scarcity of Miracles」。冒頭は小さいアンビエント音がサラウンド、それが徐々にセンタースピーカーのみに縮小され、ドラム・インでドスン、重いサラウンドの開始。カッコいい。
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クリムゾン・キング・プロジェクトの2011年作品、DVDオーディオ
本作はロバート・フリップ率いる、キング・クリムゾン・プロジェクトが発表した2011年作品。DVDオーディオでもリリースされました(DVD-Audio+CDのセット)
メンバーはロバート・フリップに、ジャコ・M・ジャクジクがヴォーカルとギター、ゲヴィン・ハリスンがドラムス、トニー・レヴィンのベース、そして初期クリムゾンでおなじみのメル・コリンズがソプラノ・サックスです。
ゆったりと流れるセンセ、コーラスにメロウなヴォーカルとサックス
『ア・スケアシティ・オブ・ミラクルズ』の音楽は、クリムゾン・キングのハードで戦闘的、先鋭さとは、正反対の音楽です。
ゆったりと流れるシンセとハーモニー。メロウなジャクジクのヴォーカル。さらにその上に、メル・コリンズのサックスがメランコリックなアドリブを重ねます。一方フリップのギターは、かなり控え気味。
どうしてか…何度も聴きたくなってしまう音楽です
。
ドスンと重心の低いドラムがビートを打って、先ほどの長尺の音が漂うアンビエントな音楽には、“自分が入っていける余白”がたくさんある気がするのです。
ところどころ突き刺さるようなフレーズはやはりクリムゾン的だし…。
過去のクリムゾンを求める人は失望すると思いますが、この歳だからできた“成熟した音楽”があるような気がします。
96kHz/24bit、たくましい2ch、それが編み目のようなサラウンド
クリムゾンの輸入盤DVDオーディオと同じ体裁。しかし外函はクリムゾンのものより紙1枚分薄いのでやわ。左がCD、右がDVDオーディオ。 DVDオーディオのスペックはステレオ、サラウンドともMLP Lossless 96kHz/24bit。
2chステレオでは、ドスンと重たいドラムに、伸びやかな音が特徴です。音は筋肉質の塊のようにしまっていますが、硬質感はありません。DVDオーディオの、たくましいサウンドが堪能できました。
5.1chサラウンドは、乱暴に言えば、2chステレオのふたつのスピーカーの間に頭をつっこんだ、と思えばいいでしょう。
全方向のサラウンドはもちろんですが、最新録音とあって、もう壁のように音が配置される、というレベルではありません。
具体的にどう鳴るのか説明しにくいのですが、編み目のように空間全体に音が(とくに残響音の処理で)縫い合わされている感じ。
ですから、中央のリスニング・ポジションにも音の密度が感じられ、全体でズシリとくるサラウンドです。
浸ることが楽しいサラウンド。今日も新しい発見を期待して、『ア・スケシティ・オブ・ミラクルズ』に浸ってしまいます。
Amazon(DVD Audio+CD)
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Amazon Scarcity of Miracles [12inchアナログ・レコード]
クリムゾン・キングのDVD Audio
2012.2.6
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