
KIND OF BLUE
MILES DAVIS

国内盤、ソニーミュージック
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1959年録音。ここでの演奏は、深みと幽玄のきわみです。特にジョン・コルトレーン(t.sax)が大躍進している。
オーディオ的にもSACDの音が楽しめる1枚と思う。2002年版マルチチャンネルの音の定位位置はステレオ・ヴァージョンと同じ(と思う)。しかし、リアに残響成分を入れることで、演奏がステレオ・ヴァージョンより立体的に感じる。自分の部屋にマイルスやコルトレーンが来ている感じ、だろうか。
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マイルスのみならずジャズの名盤
『カインド・オブ・ブルー』はマイルス・デイビスの1959年録音のアルバム。マイルスのみならず、ジャズを変えた名盤として人気の作品です。
SACDプレーヤーを買ったジャズ・ファンが、いちばん聴きたいと思うSACDはこの『カインド・オブ・ブルー』ではないか、と思うのだが、いかがでしょうか?
レコード店でも、「ジャズのSACDでは『カインド・オブ・ブルー』が一番売れています」と、かつてきいたことがある。
またジャズ・ファン以外にも、ジャズのアルバムとしては一番人気らしい。それほどの、名盤なのです。はい。わたしもSACDをもっております。
「だから何だい?(So What)」ときかれても困りますが。
マイルス、エヴァンス、コルトレーン、アダレイ。メンツがいい
『カインド・オブ・ブルー』は、いろいろな人が語っているし、また語りたくなるレコードである。
モード奏法とか、ビル・エヴァンスのこととかいろいろ。もっとマニアになると、テープピッチのこととか(『カインド・オブ・ブルー』は長い間テープピッチがずれていたテープからレコードがおこされていた)。
わたしも好きなので、語らせてください。
マイルスやビル・エヴァンスはもちろん好きだが、『カインド・オブ・ブルー』で、特別に好きなのは、キャノンボール・アダレイ(A.sax)と、ジョン・コルトレーン(T.sax)のプレイです。
陽気ではちきれんばかりのキャノンボールと、思索的だが中央突破のコルトレーン。
全然ちがうプレイ・スタイルだけど、このふたりが、吹き始める瞬間がいつもゾクゾクします。アルバム全体にただよう、瞑想的な雰囲気も独特です。
音は文句ございません。わたし的には、これで決定打です。ちょくちょく取り出しては聴いてしまいます。何度、聴いても飽きないですね。
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マイルスのハイブリッド盤なら、マイルス・デイビス、ハイブリッド盤特集
2005.7.22(2007年12月改訂)
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