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SACDhybrid セロニアス・モンク
ストレイト・ノー・チェイサー


THELONIOUS MONK
STRAIGHT, NO CHASER

輸入盤、COLUMBIA/LEGACY

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SACD初期のもの。ハイブリッド盤ではなく、SACD専用ディスクです。
通常プラケースの上に、厚紙のカバーがついているのが、米コロンビアのこの頃のSACDのデザイン(ジャケ写がそう)。このデザイン、わりと好きです。

奇才セロニアス・モンクの67年作品

 僕には、セロニアス・モンクは“奇才”です。クラシック界で言えばエリック・サティ、だろうか。
 これは、そのセロニアス・モンクの1967年発表作。プロデュースはマイルスでおなじみのテオ・マセロです。
 タイトル曲「ストレイト・ノー・チェイサー」は、あまりに有名な曲で、マイルスも録音していますが、作者であるモンク自身の演奏が聴けるところがミソですね。
 作曲家としての才能もさることながら、モンクのピアノ演奏は、ゴツゴツしてるというか、「オモチャのピアノ風」というか、強烈な個性のかたまりです。冒頭の「Locomotive」からそうで、うわー、モンクだあ、と。
 テナー・サックスのChaarlie Rouserは、コルトレーンと、キャノンボール・アダレイを足して割ったような感じで、エネルギッシュだから、モンクの“ゴツゴツ”に疾走感を加えてくれる。
 で、モンクはバッキングでも、(他のピアニストでは聴けない)独特のフレージングが多く、「やっぱ、この人は芸術家だ!」と唸るわけですね。「Between The Davil And The Deep Blue Sea」のようなピアノソロでは、それがさらに際立ちます。

オリジナルLPより多い収録時間と曲

 このSACDには、オリジナルLPでは、LPの収録時間のためか、テオ・マセロによってカットされた演奏が、完全に収録されている(CD化にさいしておこなわれたよう)。
「Straight, No Chaser」は、オリジナルLPでは56秒が、11分あまりに、「Japanese Folk Song(滝廉太郎「荒城の月」)」は、5分くらいが16分くらいに、「We Sea」の3分弱が11分以上に、という具合。
 その他にも、初出のセッション時の録音が数曲(短いピアノソロを含む)加えられ、いわば完全版といった感じです。

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セロニアス・モンクのSACD
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2007.10.13