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ダイアナ・クラール ラヴ・シーンズ

Diana Krall
Love Scenes
Hybrid Stereo/Multi-ch
輸入盤、ユニバーサルIMS

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ドラムなしで、まったりとダイアナに染まる

 今宵はゴージャズにいきましょう。こんな美女と夜を過ごせたら、幸せですよね!ピアノもヴォーカルもこなすダイアナ・クラールの『ラヴ・シーンズ』です。
 本作の特徴はドラムがないこと。編成はダイアナ・クラールのヴォーカル/ピアノ、Russell Maloneのギター、Christian McBrideのベースです。
 ドラムがないので、かなりゆったりした感じです。
 僕はダイアナ・クラールは、ストリングスや木管の入ったゴージャズ系が好きで聴いてきました。
 なのでこのドラムなし編成は、最初もの足りなく感じました。聴いている間、ポッカリ穴があいているような気がします。
 でもしばらく聴いていると、この喪失感のせいで、彼女のヴォーカルに今まで以上にもたれかかっている自分がいるんですよねえ(笑)。
 引いて実をとる法則でしょうね。ドラムを取って、ダイアナのマッタリ度を引き立たせる作戦か。ドラムを抜いた製作者の意図がわかる気がします。
 ドラムがない分、ベースが頑張っています。ダイアナのヴォーカルとタメをはるくらい頑張る。「オレがしっかりしないと」って感じです。
 あとバッキングに徹した感があるピアノとギターも、ソロになると、いい味だして一歩前に出てきます。
 結局のところ、いつものダイアナ・クラールのディスクと変わらないのです。聴き込むとよいアルバムになりそうです。
 それにしても、彼女のヴォーカルはジャケット写真と同じくらいグッとくる。ダンナのエルビス・コステロがうらやましいです。

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他のダイアナ・クラールのSACD
The Look of Love
ストリングスを加えたしっとり系。マルチもいい。
SA-CDラボレビュー
The Girl in the Other Room
When I Look in Your Eyes
2008.1.14