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山口百恵 山口百恵ヒット全曲集 -1974年版-4.1ch


国内盤

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完全生産限定盤。仕様:W紙ジャケット、オリジナル歌詞カード、オリジナルカラオケ8cmCD「青い果実/おかしな恋人」付。

紙ジャケによる復刻。ベスト盤といっても74年発売だから、初期のヒット曲とアルバム用の曲で構成されております。「青い果実」「ひと夏の経験」など。

ディスクレーベルもSQ4チャンネルのものにならったデザインです↓。

山口百恵の初期ベスト盤がSACDで復刻

 山口百恵の1974年発売のベスト盤がSACDハイブリッド盤で復刻された。
 J-POP、POPSとも、レコード界は復刻多いですね。
 これだけ復刻してくれると、大阪万博のタイムカプセルなんていらなかったですね。なんて冗談はさておき、このSACDは完全生産限定盤なので、数には限りがあります。ご注意ください。

 山口百恵は「横須賀ストーリー」あたりから、“大人の女”になるわけだが、聴いているわたしはあいかわらず童貞で、もうスターとして拝むしかなかった。それもいいのだが、このSACDではまだ、みずみずしい歌声で、同級生を応援するような親近感にみたされます。いいですねえ。
 でも2005年に、70年代歌謡曲を聴くのはレトロを飛び越えてショックな事件でもある。
 なんてったって、その編曲!
 金管はお決まりの合いの手。「仕事ですから」風リズムギター。無菌培養されたスクールメイツ風コーラス。どれも当時、ロック小僧には違和感があったものだ。
 しかし、こうした歌謡曲の“音”がSACDでは栄えるから不思議なのね。別のところにも書いたが、SACDでは、歌謡曲はオーディオチェックにも使えそうな、素晴らしい鳴り方をしてくれます。
 案外、未来の人は、歌謡曲から新しい音楽が生みだすかもしれない。そんな予感もするほどに、刺激的でもある。

懐かしいSQ4チャンネルがマルチチャンネルに収録されている

 このSACDで特筆すべきは当時出ていたSQ4チャンネルのマスターテープからマルチチャンネル(4.1ch)を起こしたことだろう。
 SQ4チャンネルはわたしも数枚買ったが、すぐに消えてしまった。その音がSACDマルチチャンネルで蘇るのである。
 懐かしい思いで聴く。
 聴いてみると、思ったより雰囲気は今のマルチチャンネルと同じなのでびっくりした。後ろにリズムギター、ストリングスは今のポップスのマルチでも常道だ。違和感がない。当時も今も、マルチづくりの感覚はあまりかわらないのかなあ。
 しいていえばSQ4チャンネルのマルチは、リアスピーカーの音が、堂々と鳴っている感じはしますね。それは「後ろからも音がでてるよ」という無邪気さであるような(笑)。

 山口百恵は『コンプリート百恵回帰』という2枚組ベスト盤もSACDハイブリッド盤で発売された。こちらは後期のベスト盤。デジタル・リアスタリング、今風のJ-POPアレンジが施されております。
 また現在22枚のオリジナルアルバムもSACDハイブリッド盤で出ています。ファンの方はチェック、です。

2005.6.16