topaboutblogClajazzpopsJpopselect
Twitterでつぶやく
大滝詠一
DEBUT AGAIN (LPレコード)


Eiichi Ohtaki
Debut Again
Tower Records (LP)
Amazon (LP)

重量盤アナログLP

SIDE1
1. 熱き心に
2. うれしい予感
3. 快盗ルビイ
4. 星空のサーカス
5. Tシャツに口紅

SIDE2
1. 探偵物語
2. すこしだけ やさしく
3. 夏のリビエラ -Summer Night in Riviera-
4. 風立ちぬ
5. 夢で逢えたら(Strings Mix)

大瀧詠一が自分で歌った他人への提供曲集

 『DEBUT AGAIN』は大瀧詠一の死後、2016年に発売されたアルバムです。
 大滝詠一が80年代から90年代にかけて、いろいろな歌手に提供した楽曲を、ご本人が歌っているアルバム。こんなテープが残されていたのですね。CDでも発売になりましたが、重量盤アナログ・レコードでも発売になったので、それを聴いてみました。


帯はCBSソニーのデザインを踏襲し、レコード袋はナイアガラ・レーベルのアルバムのカタログとなっている。

ナイアガラ・サウンドがアナログで脳に染み入る

 LPのカッティングはロンドンのメトロポリス・マスタリングにてティム・ヤングがおこないました。それもハーフ・スピード・カッティングということです。

 さすがにアナログ・レコードだけあって、伸びやかな音です。“ナイアガラ・サウンド”は独特で残響が深く、ポップスの王道というか、人工的な感もあるわけですが、それはモチロンOKとして。
 でも放出感はやはりアナログ・レコードならでは。脳に染み入る音としてはとても居心地がいい音です。
 A面5曲、B面5曲で手軽に聴けるので、夜にちょこっと出して楽しむことが多いです。

 またいつも他でも書きますが、今日作られる重量盤LPは70年代によく買っていたLPと違って本当に音がいい。
 またノイズもかなり少ないです。本当はCDと間違うほどに静寂、と書きたいくらいです。レコードクリーナーはほとんどいらないですねえ(笑)。


レーベルはプロモーション盤に使われたブルーレーベルとのこと。今の重量盤LPの音はいいです。

大瀧詠一の声に惚れ惚れ

 松田聖子、小泉今日子、森進一らに提供した想いで深い曲が並びますが、やっぱり大瀧詠一、ご本人の声がいい。
 オリジナルを歌った歌手はいずれも個性的な人ばかりですが、それをも越える良さがあります。

 バッキングはオリジナルのままのようです。
 ただし松田聖子の歌った「風立ちぬ」はライヴ音源。
 「夢で逢えたら」はストリングスをメインにしたもので、吉田美奈子が歌ったオリジナルとは別ヴァージョンです。最後のセリフがほとんど聞き取れないところも、またよし、です。


大滝詠一/Debut Again
Tower Records (LP)
Amazon(LP)

2017.3.7