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S
ザ・ビートルズ
ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル [アナログLP]


The Beatles
Live At The Hollywood Bowl

Amazon
Tower Records

Hybrid
Apple / Universal
輸入盤 アナログ

SIDE 1
1 Twist & Shout (65年)
2 She's A Woman(65年)
3 Dizzy Miss Lizzy(65年)
4 Ticket To Ride(65年)
5 Can't Buy Me Love(65年)
6 Things We Said Today(64年)
7 Roll Over Beethoven(64年)
8 Boys(64年)
9 A Hard Day's Night(65年)

SIDE2
1 Help!(65年)
2 All My Loving(64年)
3 She Loves You(64年)
4 Long Tall Sally(64年)

BONUS TRACS
5 You Can't Do That(64年未発表)
6 I Want To Hold Your Hand(64年未発表)
7 Everybody's Trying To Be My Baby(65年未発表)
8 Baby's In Black(65年未発表)

ビートルズの公式ライヴ盤が最新技術でリミックス

 ビートルズの公式ライヴ・アルバム『ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!』がジャイルズ・マーティンの手によって新しくリミックス&リマスターされました。これは単一のトラックから音を取り除いたり、分離したりできる最新技術を使用したそうです。

 そのアナログ・レコードも発売になったので聴いてみました。
 70年代にジョージ・マーティンの手によって発売になったオリジナル盤の曲に加えて、未発表4曲が今回追加になっています。
 それらはオリジナル盤どおりの本編のあとにボーナストラック扱いで収録。ですのでこのレコードでは、オリジナル盤ではB面3曲目だった「ヘルプ」からがB面となります。


見開きジャケットの作りは外国産の例にもれず閉じが悪い。レコードは厚紙の中に入っている。紙袋に入れて欲しかったところ。

特にドラムが迫力

 さっそく聴いてみますと、やはりバンドの音はオリジナル盤のLPより良くなっていると思いました。そりゃあ64年と65年の録音ですので、分厚い音ではありませんが、それでもドラムなどは曲によっては、なかなかの迫力です。ギターなども解像度が出ている部分が多いです。

 多分、一番クッキリといい音なのは、メンバーのMCの声かと思いますが、演奏もオリジナル盤LPの音を知っている方でしたら満足すると思います。

 ボーナストラックの分だけLPのカッティングが詰まるかと心配されましたが、もともとの曲数が13曲と少なかったので、4曲追加しても標準的なカッティングになっていると思います。


これはA面。B面はもうちょっと内周に余裕がある。レコードは180グラム重量盤。

オーディオ・システムのグレードアップで歓声の聴こえ方もちがう

 それにしても、あいかわらず、女の子たちの歓声は強烈です。
 しかし、それも面白いもので、オーディオ装置のグレードが上がると、歓声と演奏との描き分けができて聞けると感じました。

 SACDラボのアンプ TAG McLaren 60iRV(フォノイコはサウンド製が別にあり)は、ジャズ向きの音場なので、歓声は強烈で「さすがビートルズのライヴ! でもこれではビートルズもライヴをやめたくなるだろうな」と軽々しく思ってしまいました。

 しかしアンプをアキュフェーズE-370(写真右、オプションボードにフォノイコ)に変えると、歓声と演奏の描き分けが、より感じて、歓声がそんなにうるさく感じません。クラシック向きの透明感のあるE-370ならでは音場と言えましょう。

 このように、このレコードは聴く者のオーディオ装置のグレードで変わって聴けそうです。よかったら聴いてみてください。


オリジナル盤のアナログLPと。ジャケット・デザインはどっちもどっち。オリジナル盤のほうがまだ落ち着いているような気もする。

The Beatles / Live At The Hollywood Bowl[アナログLP]

Amazon
Tower Records

2016.11.30