クララ(Chlara) In A Different Light |
香港EvosoundレーベルのSACDハイブリッドです。英国生まれでフィリピン育ちのシンガー・ソングライター、クララ(Chlara)のセカンドアルバム。SACD層に収録は2chステレオ。
いきなりオーディオの話ですが、このSACDは最初はデノンのユニバーサルプレーヤーDVD-A11で聴いていましたけれども、その後新しく導入したOPPO BDP-105D JAPAN LIMITEDで聴いた方が、ぐんと音が良くなったのでした。
OPPO BDP-105D JAPAN LIMITEDは2015年あたりのモデルで、決して最新モデルではないのですが、それでも2005年モデルのデノンDVD-A11よりは新しい。
10年も違うとD/Aコンバーター、その他も技術の進歩があるのでしょう、OPPOで聴いた方が格段にS/Nの良さ、解像度の良さを実感しました。いつも2chのSACDは、デノンとOPPOで聴き分けているのですが、このSACDに関しては断然OPPOで聴く方がよかったです。
もちろんOPPOはユニバーサルプレーヤーですので、SACD専用の優秀プレーヤーで聴けば、さらにいい音で聴けるとは思いますが。
さて我が家のOPPOで聴くクララ。何と言っても中央に浮かぶヴォーカルが魅力です。
クリアな空間にヴォーカルがグッと鮮明に浮かびます。それを聴くのが何より心地よくて、トラックを次々と聴きづづけてしまいました。
クララのヴォーカルはファルセットを混ぜたりと、最近のJ-POP風のヴォーカルですが、OPPOでは、声のニュアンスの一つ一つが綺麗に描かれていきます。
同じディスクでも、プレーヤーを変えると、S/Nや解像度の違いで、強く、生き生きと聴けてしまう。これだからオーディオはやめられないですね。
楽器はアコースティック系で、バンド演奏だったり、ギターだったりとしますが、これもくっきりと音が出ている感じがしました。対してバックコーラスは薄くしっとりとかぶさってきます。
収録曲の中にはイーグルスの「ホテル・カルフォルニア」もありますが、女の子がシットリと歌っても、意外と原曲の持つ芳香があるのが面白いところでした。「Hello」などかなり熱唱している曲もありますから、ジャケットの姿で想像していたよりもクララの歌唱力はあるかと思います。
ノア・ジョーンズのカバーで「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」。これはクララの資質と合うようで、ノラが歌う原曲の雰囲気のようなトラックでした。
下にYouTubeのEvosoundの音源を載せましたので聴いてみてください。ただし1番最初に出てくる「Sorry」はSACDには未収録です。
2019年4月10日