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ニール・ヤング&クレイジー・ホース   グリーンデイル


Neal Young & Crazy Hourse
Greendale

輸入盤
DVD Audio

Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤)
国内盤は日本語解説を同封したもの

DVD Audioでの再生
・ステレオ/96kHz/24bit
・サラウンド/96kHz/24bit

DVDプレーヤーでの再生
・ステレオ/ドルビー・デジタル
・サラウンド/ドルビー・デジタル

特典映像
・「Devile's Sidewalk」の演奏
・短いメイキング(メイキングは表示がなく、隠しメニュー。アルバムタイトル文字をクリックすると表示)

ブックレット
各曲にイラストとニール・ヤング自身の解説文(英語)。ブックレットに英語歌詞はなく、映像に歌詞が映る。

架空の物語を歌うニール・ヤングの快心作、DVDオーディオ盤

 『グリーンデイル』はニール・ヤングの2003年の作品で、「グリーンデイル」という架空の街に住む人々の物語を歌った、一種のコンセプトアルバムです。

 バンドはトリオ編成。時々コーラス、ハーモニカが入るくらいで、あとは盟友クレイジー・ホースの二人をバックに、ニールが歌い、ギターを弾いています。
 どれもシンプルでストレートな曲。まるで団子のように、同じようなテイストの曲が並んでいます。歌詞は長く、全曲フェイドアウトせずに最後まで演奏。

 曲は、どこか表層を回るだけで、核心に入らないような曲調(サビ部分がないということかも)ですが、これがいい。
 各曲のギター・リフがカッコよく、メロディがニール・ヤングならではの旋律で、どこまでも聴いてしまう力があります。
 個人的には、70年代の名盤『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』や『ハーヴェスト』よりも、聴くことが多いアルバムです。

DVDオーディオの音

 クレジットによれば、本作は真空管コンソール、真空管プリアンプ使用の、アナログ・レコーディングです。ステレオ・ミックス、5.1chサラウンド・ミックスまでアナログ機材でおこなわれたようです。そこから96kHz/24bitにA/Dコンバート。

 ニール・ヤングの弾くギターは、グランジなひび割れた音ですが、96kHz/24bitでは、さすがに繊細で豊かな音。DVDオーディオでよく感じる“怒濤の放出感”は、このディスクではありませんが、それでも情報量の多い空間は、滑らかで豊穣です。バンドの音がすごく気持ちいい。以上がステレオでの再生。

 5.1chサラウンドでは、前方にステレオより、より深い音場があらわれます。時おり加わるコーラスはリアから。最終トラック「be the rain」のコーラスはさすがに綺麗。シンバルなど細かい音が、うすく横に広げられているようです。

 映像特典で録音風景がわかります。絨毯をひいたアメリカン・カントリー調のこじんまりしたスタジオ。多重録音もほとんどなく、3人でシンプルに演奏しています。

Amazon(輸入盤)  Amazon(国内盤)

ニール・ヤングのDVDオーディオ DVD AUDIO
Harvest(ハーヴェスト)
ロック史に残る名盤にしてニール・ヤングの代表作。
On the Beach(渚にて)
ニール・ヤング、70年代初期の名盤のひとつ。
Hawks & Doves(タカ派とハト派)
アナログではA面とB面で演奏の傾向がちがう。A面のアコースティック曲は素晴らしい。B面のほうは、ちょっと平凡かも。
Reactor
全編クレイジー・ホースをバックに録音されたロックンロール・アルバムで、81年作品。
Greendale その他のヴァージョン
グリーンデイル(国内盤 CD+DVD)
DVDはリージョン1。日本国内(Region 2)用のDVDプレーヤーでは再生できないようです。
Greendale(輸入盤 CD+DVD)
DVDはリージョン1。日本国内(Region 2)用のDVDプレーヤーでは再生できないようです。
Greendale(アナログ盤 LP) グリーンデイル [DVD]
「グリーンデイル」を映画化。架空の町を舞台に、ある少年による警官射殺事件をきっかけに起こる波紋を描く。「セリフ=歌詞」というミュージカル的な構成となっている。
2010.12.2