ZEBRAHEAD
PLAYMATE OF THE YEAR
SACD専用
ソニーミュージック
Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤)
輸入盤は紙カバー付きのもよう。国内盤は普通のプラケースにブックレット(+帯)。
実際に「プレイボーイ誌」の協力を得て、ジャケットは本物のプレイメイト(プレイメイト・オブ・ジ・イヤー2000)が登場している。
数枚折りになったブックレットを開いていくと、さらに3人のプレイメイト(ミス7月、ミス3月、ミス9月)のポーズ写真。
あと英語の歌詞。
国内盤には、4つ折の紙に日本語解説と歌詞対訳が付属。
|
アメリカでも日本でも人気バンド、ゼブラヘッドの3作目
ゼブラヘッドは90年代にデビューしたアメリカのロックバンド。メインヴォーカルのほかに、ラップも置くというラップ・ロック(ミクスチャー・ロック)のバンドです。
本作『プレイメイト・オブ・ザ・イヤー』は彼らの3作目の作品。全米での人気を不動のものにした作品です。2000年に発表されましたが、SACDも同じ頃発売されました(よってSACD専用ディスク)。
ハードなギターを全面に、キャッチーなメロディ
ラップ・ロックと書きましたが、ブラック系な音はなく、ひたすらギターサウンド。突進するリズムとギターで埋められた音です。
この隙間のない音圧に、60〜70年代ロックの愛好家は、ひるみそうですが、ちょっと待ってください。
歌われるメロディーがすごくいいのです。どの曲もフックの効いた(キャッチーな)、サビがでてきます。
これがハードなギターと対照的で、すごくキモチいい。どの曲も、サビを楽しみに待ち受ける自分がいます。「制作に何ヶ月もついやした」だけはあると思います。
ラップはほとんど意識されません。ジャスティン・マウリエロの歌うヴォーカルが休むと、すかさずラップが飛び込んでくるのですが、疾走するギターとリズムにそのまま乗せられて、ロック・ヴォーカルのように聞えてしまう。
でも「あれラップだ?」と気づく。それが面白いです。
ハードな音もキンキンこないのは、SACDのたまもの?
ギターサウンドが空間を埋め尽くしていますので、SACDの効果があるのか心配していましたが、それなりにありました。
全体はひとつの音(かたまり状態)ですので、各楽器の空気感は及ぶべくもありません。でも「全体が柔らかいエッジを持つ音」になっていると思いました。
ところが聴き込んでいくと、かたまりと思われていたバンド音の、個々に、SACDぽさを感じる箇所あります。
アルバムのなかでは異色のラテン系「リヴィン・リピド・ロコ」では、ホーン・セクション、空いた空間にそれが顕著。
なによりハードな音を聞き続けていても、耳にキンキンこないのは、やっぱりSACDのたまものではないか(音圧はあります)。オヤジとしては、CDで鳴らす気はしませんが、SACDなら大音量もOKです。
各曲はカラッとして短め。トータル時間が短めなのも好感。キャッチーなメロディを追っていくうちに、さらっと聴けてしまうのでした。
Amazon(輸入盤)
Amazon(国内盤)
2011.7.21
|