ザ・バーズの名作がモービルからSACDでリリース
ザ・バーズのアルバム、邦題は『名うてのバード兄弟』です。高音質のモービル・フィデリティからのSACD。オリジナルのMONOによるリリースです。
バーズの最高傑作といわれるこのアルバムは1968年発売。途中でデビット・クロスビーが脱退してしまい、3人になったバーズのアルバムです。なのでジャケットには3人(と馬)。
ジャケットから想像しにくいでしょうが、わりとサイケな作品になっております。ブラス、それから効果音が使われ、曲間もなく一気にすすむ。
音楽はバーズらしく、ハーモニーとギターがきれい。
当時の黄金コンビ、キャロル&ゲフィン作によるポップな2曲も収録されていて、全体として聴きやすいメロディー。そして、ふんわりとして幻想的な感じであります。この時代らしいアルバムですね。なにせ、録音は1967年だもんなあ…。 とにかく、とてもよいアルバム。名作だと思います。
音はオリジナルリリースどおりのモノラル。とくれば「馬力のある音か?」と思いきや、けっこうモワっとした感じの音です。マスターからそういう音作りになっているのでしょう。
でももし、これが馬力のある音だったら、バーズらしい霧のかかったような雰囲気も消えちゃうから、これでいいのだ、と。
それでも、SACDではベースとドラムスの音が、ほかのパートと離れて存在感があって、太くなったような気がします。
オリジナルに加えてボーナストラックを6曲収録。こちらはステレオだ。
そのなかのクロスビー作の「Triad」は良い曲だ。オリジナルアルバムにも収めればよかったのに、と思うのだが…。この曲、CSN&Yのライヴ盤『4ウェイ・ストリート』でも、クロスビーがソロで歌っているけど、こちらのが僕は好きです。
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2008.1.19
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