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マスタリングはスティーヴ・ホフマン 収録曲 1.シカゴ/Does Anybody Really Know What Time It Is? |
昔カセットで作ったベスト盤のようなSACD Auido Fidelityから発売された、SACDによるロックのコンピレーション・アルバムです。SACDでこういう企画は初めてです。 選曲の基準は不明瞭ですが、昔作ったカセットのベスト盤を思い出させて、逆にワクワクするところがあります。 実際、シカゴのポップな名曲「Does Anybody Really Know What Time It Is?(いったい現実を把握している者はいるだろうか?)」から始まって、ムーディー・ブルース「サテンの夜」で終わるまで、豪華な曲がつまっています(左コラムに一覧)。 どの曲も不滅の輝きを持っているので、たとえ聴いたことがない曲があっても退屈はしないでしょう。 ![]() なんかスーパーのワゴンセールで売っているCDみたいで安っぽいが(笑)、音は文句なし。 「アナログ風高音質」でDSDのよさを再認識 SACDの音ですが、高域のエッジはトンガっていなく、ナチュラルな高解像度です。これは(上質な)アナログ風と言っていいのではないでしょうか。 エルトン・ジョンの「ダニエル」など、アナログLPで40年も聴いてきたフルート・メロトロンが、そのままの音で飛び出してきました。そしてアメリカの「Sister Gorden Hair」のギターは相変わらずきれい。 この音づくりは、マスタリングをしたスティーヴ・ホフマンの好みかもしれません。最近のポップスの高音質盤は、Blu-ray Audioが主流になりましたが、このSACDを聴いて、あらためてDSDの良さを認識しました。 ![]() カンタンなライナーのあるブックレット。数点の写真も「借り受け」っぽい。各曲クレジットに、ビルボードでのチャート順位があるのは親切。 年代はちがえど、音質では統一感を保っていますあとトラックによって、音質に差がでるかと心配していましたが、杞憂でした。60年代のラスカルズ、ゾンビーズから、80年代のプリテンダーズまで、違和感なく聴くことができました。 もちろん60年代のステレオ初期の曲における、ペッタリとしたSTEREOはありますが、ヴォーカルの豊かな音で、全体に統一感をもたせている気がします。制作者も選曲で、そこには注意したのかもしれません。 ということで、知っているロックも知らなかったロックも、カイカンのアナログ音で聴けるSACDでした。 ひとつ希望があるとすれば、ムーディー・ブルース「サテンの夜」は、もともとがコンセプト・アルバムの中の曲なので、曲最後にナレーション付き。ヒット曲が収められたSACDを締めくくるには、やや引っ張るところがあります。 ほかのLegendシリーズSACD
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