ルネッサンス シェエラザード夜話 |
SACDマスタリングはケヴィン・グレイ。 プラケースに紙ケース。紙ケース裏には限定ナンバーのシール。ブックレットには英語歌詞、アナログLPのレーベル写真、メンバーの写真など。 収録曲 1 Trip To The Fair 10:51 |
イギリスのプログレ・バンド、ルネッサンスの75年作品本作はイギリスのプログレ・バンド、ルネッサンスの1975年作品です。Audio FidelityからのSACD化で2ch。 ルネッサンスというバンド、恥ずかしながらこのSACDが出るまで知りませんでした。この『シェエラザード夜話』は1975年発表というのですから、当時の音楽雑誌「ミュージック・ライフ」で見かけたはずだろうけどナア…、と首をかしげてしまいます。 Audio Fidelityらしい、自然体の高音質 まずSACDの音質ですが、今までのAudio Fidelityの流れをくむナチュラルな仕上がりでした。 伸びやかなアニー・ハズラムの美声はクセになりそう本作はアナログLPではA面の3曲と、B面全部を使った組曲形式の「シェエラザード夜話」の計4曲。 聴いてみると、70年代に活躍した大物プログレ・バンドとは、大分ちがいました。 その最大の原因は、やはり女性ヴォーカル、アニー・ハズラムの歌声でしょう。 リード・ギターを置かず、流れるようなプログレ もうひとつ、リード・ギターを置かず(アコギのみ)、キーボードがバンドをリードするところも特徴です。 またリード・ギターがないところは、「シェエラザード夜話」での、クラシック・オーケストラが自然に溶け込む効果に一役買っている気もします。 というわけで、理屈や構築性で停滞しない、流れるようなプログレ。その上に伸びるアニー・ハズラムの美声。トラッドでクラシカルな風味。
2014.7.25
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