![]() トリロジー(DVD-Audio+2CD) |
DVD-Audio CD1 CD2 ボーナストラック ブックレット
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1972年作のサードアルバム『トリロジー』エマーソン・レイク&パーマーといえば、現役時代、スタジオ作は『展覧会の絵』と『恐怖の頭脳改革』で済ましていた者には、DVD-Audioでのリリースが、他のアルバムを聴くいい機会になっております。 ということで72年作品『トリロジー』も、〈デラックス・エディション〉のDVD-Audioで聴いてみました。まずは、サラウンドの「MLP Lossless 5.1」です。 ![]() CDが2枚にDVD-Audioの3枚組。 一番左にブックレットが挿入されているパッケージ。 サラウンドで聴く『トリロジー』 冒頭の「永遠の謎 パート1」から、荒涼とした音空間。これはサラウンドならではの始まりです。 サラウンドは、2chの空間をキープしながら拡張するサラウンドというよりも、マルチチャンネル初期のように、楽器配置で広がりを出そうという方法のように見受けられましたが、効果的なところもある反面、難しいと感じてしまう所もありました。 とはいえラストの「奈落のボレロ」は、サラウンドならでは空間になっていました。 ![]() ディスクはアナログ・レコード風のピクチャー。溝まであるところがグッド。 オリジナルミックスのMLPに光るものが DVD-Audioには、サラウンドの他に新ステレオミックスとオリジナル・ステレオミックスも収録されています。 その点、オリジナル・ステレオミックスは、 ファーと広げるのが上手いです。 72年頃は2chステレオも完成の域に入っていたので、ことさら左右のステレオ感を強調することなく、2本のスピーカーで綺麗に鳴らしてきます。 バランスの良いアルバム まあオーディオ環境があれば、DVD-Audioでサラウンドから新ミックス、オリジナル・ミックスのどれもがMLP Losslessで聴けるのですから、お好みで聴こうと思います。 それよりもジャケットの絵のせいもあって、発売時は手をださなかった『トリロジー』を、今回聴いて、いいアルバムだと知ったことが大きいです。 エマーソン・レイク&パーマーのDVD-Audio
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