キャノンボールのフランスでのライヴ盤
このSACDはキャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)のフランスでのライヴ盤です。録音は60年と61年。メンバーはコルネットにナット・アダレイ、ベースにサム・ジョーンズ、ピアノにビクター・フィルドマン、ドラムにルイス・へインズ。
Salle pieyel(60年)での演奏が最初に4曲、Olympia(61年)での演奏が、そのあと3曲収録されている。Olympiaでは、それぞれの曲前にMCがある。
モノラル音源ですが、演奏の熱気はなかなかです。
特に冒頭「Jaannine」は、マイルス・デイビスの「マイルストーンズ」みたいに、キャッチーなリフとファンキーさがカッコいい! キャノンボール・アダレイの「豪快な吹きまくり」のファンにはたまらないと思います。
全体にアップテンポで、バップの醍醐味が味わえますが、「Serenity」はピアノをメインにした、綺麗な曲でした。
モノラルをマルチチャンネルでも収録?
モノラルながら、4.0chマルチチャンネルも収録している。
もちろんマルチでもモノラルなのだが、リアにアンビエント音を出すことで、音自体をリスニングルームに広がる感じにしている。言い換えると、“部屋の響き”が良くなったイメージか。
しかし、さすがにSACDステレオ(モノラル)の音と比べると、人工的な感じがしなくもない。
SACDステレオでは、ガツンとくる音源そのままの音。このほうがやはり好みだ。音の厚みもこちらのがあるし。そこはやはり、最新録音のマルチチャンネルとはちがいますねえ。
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キャノンボール・アダレイのSACD
2008.11.7
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