NEW YORK TIME

録音2006年。
輸入盤、CHESKY RECORDS
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普通のプラケースにブックレット。ブックレットは三つ折りのペラ紙。
メンバー
Christian McBride: Bass
Javon Jackson: Tenor Sax
Jimmy Cobb: Drums
Cedar Walton: Piano
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こだわりのチェスキーレコードのSACD
高音質録音でおなじみのCHSKY RECORDのSACDです。ニューヨークのSt.Peter's Episcopal Churchでの録音。
ブックレットにはコラムニスト、ハワード・マンデルのライナー(英文)が載っているので、がんばって読んでみました。以下、オーディオ的に興味のある文章の、だいたいの内容です(かなり、だいたいです)。
シンプルな録音、加工なしの高音質
「マイクをひとつ立て、半円上に奏者を並べ録音。ちょっとした準備だけで、ほとんどがリアルタイムで1日の2、3時間のうちに創造されていった。ほとんどがワンテイクでオーバーダビングはない。」
これにCHSKY RECORDのうたい文句、「コンプレッサーなし」「マルチトラックなし」「大型コンソールでのミキシングなし」を加えると高音質のゆえんがわかります。
最初2チャンネルステレオで聴きました。
音圧を高めていないと思われるので、出てくる音は自然なゆとりを持った響きです。音というのは「重みのない空間」だと知らされます。これを聴くと、いかに聴き手に圧迫感を与える録音が多いか分かります。
加えてマイク1本での一発取り、マルチトラックではないかから、各楽器の響きが混ざった感じも心地よいです。
間接音と直接音が心地よいマルチチャンネル
次はマルチチャンネルで聴いてみました。
2チャンネルステレオの音像に、残響のヴェールが薄くおおう感じになります。それが左右と頭をとおりこし、後ろまできれいに回り込む。
マルチチャンネルでは「オーディオの音」から、「実演の臨場感」へと変わった感じなんですね。スピーカーの存在はなくなり、間接音の中に居心地よく、2チャンネルステレオの時の音が定着しているイメージです。直接音と間接音の描き分けができているのが気に入りました。
音楽はどんな感じかって? そうですねえ。このSACDをかけると、高級オーディオのショールームに来たような気分。よくそんなところでかかっていそうなジャズです。音質も含めて。
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 2009.6.23
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