DIANA KRALL
WHEN I LOOK IN YOUR EYES

輸入盤、Verve

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角の丸いプラケースにブックレット。ブックレットは４枚折りの簡単なもので、各曲のパーソナルと彼女のカラー写真がレイアウトされている程度。

サラウンド空間は、夜空の下にいるよう

　ダイアナ・クラールのSACDはどれも人気ですが、本作も『ザ・ルック・オブ・ラブ』と同じくらい好きなアルバムです。
　『ウェン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ』が好きな理由は『ザ・ルック・オブ・ラブ』と似ていますね。
　マルチチャンネルでの広がりが〈極上の癒し空間〉となるのです。
　１曲目、ボサノバの「Let's Face the Music and Dance」がリスニングルームに流れたとたん「うわ〜」ときます。
　このサラウンドに「オーディオ的にどうのこうの」という気持ちはおきないでしょう。
　この、全体で包み込むサラウンド空間は、夜空の下にいるようです。
　どこからともなく忍び寄るストリングスに木管のやわらかい調べがからむ。 クールなボサノバのリズムにのって、前方中央にダイアナのヴォーカルが息も生々しく聴こえる。
　とろけるよう。
　じつのところ僕にとって、このアルバムのハイライトは１曲目にやってきているわけです。
　もちろん残り12曲もよいものばかり。全部にストリングスが入っているわけではありませんが、「I've got you under my skin」や「Do it again」のようなテンポを刻む曲が好きです。
　 ダイアナ・クラールのファンはもちろん、『ザ・ルック・オブ・ラブ』のサラウンドが気に入った方も、このアルバムは同傾向ですので満足のいくものだと思います。
　本作はハイブリッド盤ではなく、SACD専用ディスクです。

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ダイアナ・クラールのSACD

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	The Girl in the Other Room

2010.2.21