topaboutblogClassicjazzPopsjpopselect
S
エリック・クラプトン
461オーシャン・ブールヴァード

461 OCEAN BOULEVARD
ERIC CLAPTON

Amazon

ボブ・マーリーのカバー「アイ・ショット・ザ・シェリフ」が大ヒット

 1974年発表。クスリで、しばらくひっこんでいたクラプトンのカンバック作です。そんな明るい気分がジャケット写真にもあらわれています。
 『461オーシャン・ブールヴァード』は、わたしには、ボブ・マーリーの「アイ・ショット・ザ・シェリフ」のカバーが収録されていることで印象に残っているアルバムです。
 このアルバムが発売されたときは、ボブ・マーリーどころか、「レゲエ」という言葉さえ知らなかった。それまでポップスといえば、イギリスかアメリカ、よく聴いてフレンチだったのですが、「アイ・ショット・ザ・シェリフ」で、レゲエ、つーもんを初めて知ったわけですね。
 同じ頃と思うけど、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」で、映画もハリウッドやヨーロッパ映画だけじゃない、香港映画もあるのだ、と知ったのと似ています。その後のワールドミュージックの躍進を思わせます。
 さて、『461オーシャン・ブールヴァード』。
 これは当時買えなかったLP。今までずっと、アナログを買おうか買おまいか、中古レコード屋で悩んでいた(安いのにね)。でもSACDがでたのでこっちゃにしました。さっそく聴いてみましょう。

リラックスしたクラプトン、とってもよかとん

 「アイ・ショット・ザ・シェリフ」もいいですが、他の曲ももちろん良いです。リラックスしたエリック・クラプトンという批評、確かにそんな感じ。アルバムとしては『レイラ』よりもこちらのほうが、わたしは好きです。
 マルチ・チャンネル収録ですが、『461オーシャン・ブールヴァード』では僕の好みは2チャンネルのSACD層のほうです。
 マルチチャンネルではセンタースピーカーにクラプトンのボーカルが、かなりオンぎみ。バンドと一線をひく定位になります。その分、マルチのが脱力したバンド演奏を感じるかもしれませんね。好みでしょう。
 エリック・クラプトンの作品は他に『レイラ』『スロー・ハンド』がSACD/CDハイブリッド化されています。『スロー・ハンド』ではプロデュースしたグリン・ジョーンズがマルチチャンネル化を担当しています。

Amazon

エリック・クラプトンのSACD
デレク&ザ・ドミノス/いとしのレイラ
クラプトンの代表作にしてロックの名盤。アナログライクな音
Amazon
エリック・クラプトン/スローハンド
ギターのまえに、SACDの音にノックアウト
Amazon

2005.9.14